【特色のある大学】即戦力となる社会人基礎力が身につく、十文字学園女子大学

 埼玉県新座市にある十文字学園女子大学は、池袋から約30分という立地にありながら、豊かな自然にも恵まれている。社会に役に立つ女性の育成を建学の精神に掲げ、今年創立92周年を迎えた。

教育・受験 学校・塾・予備校
募集・入試部の高津真一郎氏
  • 募集・入試部の高津真一郎氏
  • 学生たちが発行する地域密着の情報誌3誌
  • 外光がふんだんに入るカフェテリア
  • 省エネポスター。オリジナルゆるキャラの「もこやん」(中央)と仲間たち
  • 十文字学園女子大学
  • 天然芝のサッカー場
◆学生サポート5つの柱

 学生の夢をサポートするための体制も整っている。拠点として、基礎学力をサポートする「リメディアル教育センター」、教員免許取得を目指す学生を支援する「教職課程センター」、特別支援学校教諭免許取得を目指す学生を支援する「特別教育支援センター」、就職活動を支援する「キャリア教育センター」、留学をサポートする「国際交流センター」があり、教職員が親身になって学生たちをサポートしている。

 「キャリア教育センター」では、1年生のうちから、就業への意識を高めるための講座やカウンセリング、個別指導などを行っていて、これが高い就職率にもつながっている。

◆卒業後の活躍

 卒業生の就職先は、教育機関、医療機関、福祉施設、一般企業、公官庁など多岐にわたる。厳しい実習をくぐり抜けた卒業生たちは、入社間もないうちから、リーダー的な立場となって活躍している場合が多いそうだ。

 「幼稚園などからは、本学指名で求人をいただくこともあります。ある企業に秘書として就職した卒業生は、勤務態度が他社からも評価され、ぜひ本学の卒業生を採用したいとありがたい言葉をいただいたこともあります」(高津氏)。

◆エコ大学ランキング CO2削減部門第2位

 ユニークな取組みとして、エコ活動がある。平成21年に省エネ推進プロジェクトを学内に立ち上げ、トイレの節水など身近な省エネ活動から始めた。平成23年には、東日本大震災をきっかけに、電力需給対策本部を立ち上げ、本格的な取組みを開始。エアコン設定温度の徹底、エレベータ稼働台数の削減、窓ガラスの遮熱対策、事務機器の節電・省エネ設定、昼休みの消灯、クールビズなどを行っている。省エネを訴えるポスターや、オリジナルのゆるキャラ「もこやん」を学生主導で作るなど、学生も一体となって取り組んでいるそうだ。

◆これから大学選びをする高校生、保護者のみなさんへ

 最後に、高津氏に大学選びのポイントを聞いた。

 「今はどの大学も、質の高い教育を提供すべく努力をしていますから、コンテンツには大差はありません。学生が自分でやりたいことを見つけて学ぼうという気持ちさえあれば、どこの大学に行っても期待するものが得られるでしょう。では何が大学の差になるのか。それは、大学を卒業するときに、どのような人間に育っているか、どのように巣立っていくのかではないでしょうか。

 それを知るためには、ぜひ大学を訪れて、自分の目で見て、五感で感じ、確かめてください。大学に来て体感することが大事です。また、大学受験を一人で乗り切ろうとしないでと言いたいです。ぜひ大学にきて、私たちを頼ってください。個別相談会も行っていますので、不安なことは何でも聞いてほしいですね。

 保護者の方にお伝えしたいのは、『お子さんのよきアドバイザーになってほしい』ということ。無関心でも過干渉でもいけません。保護者の方の時代と大学のようすも入試制度も大きく変わっています。ぜひご自分で正確な情報を集めて、お子さんと何を学びたいのかを話し合って、客観的な視点からアドバイスをしていただきたいと思います」。
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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