ゼッタリンクスや啓林館など、大規模な反転授業実践プロジェクトを開始

 デジタルコンテンツ制作ソフト「シンクボード」を販売するゼッタリンクスは、学習塾昴、啓林館、教育情報サービス(KJS)の3社と共同し、「シンクボード」を活用した反転授業形式の学習ソリューションを提供すると発表した。

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 デジタルコンテンツ制作ソフト「シンクボード」を販売するゼッタリンクスは、学習塾昴、啓林館、教育情報サービス(KJS)の3社と共同し、「シンクボード」を活用した反転授業形式の学習ソリューションを提供すると発表した。第一弾として2014年4月より、学習塾昴の高等部に反転授業形式の学習ソリューションを導入した講座を開講する。

 今回の取り組みは、教育ICTソリューションベンダー(ゼッタリンクス)、大学受験指導の現場(昴)、教育コンテンツホルダー(啓林館)、コンテンツ制作ソフトメーカー(KJS)が参集。常設コンテンツ数約4,000という日本初の大規模な「反転授業実践プロジェクト」となる。

 反転授業の本格的な導入には、「家庭学習用のコンテンツは誰がどのようにつくるか」、「著作権の制限はどのようにクリアするのか」、「その品質はどうやって管理するのか」など課題も少なくない。今回のプロジェクトでは、啓林館が運営するオンラインサービス「スマートレクチャー」で、それらの課題を解決。スマートレクチャーのサイトでは、高校生用には数学・英語・物理・化学・生物・地学のコンテンツが約4,000本掲載されており、これらのコンテンツは啓林館が発行する書籍と同様、学力に応じた複数レベルのコンテンツが用意され、充分な演習量を確保している。

 啓林館のコンテンツ作りには、KJSが開発し、ゼッタリンクスが販売する「シンクボード」を使用。「シンクボード」では、授業者の「声」と「手書き」の描写を同時に録画し、編集・配信できる。従来型の授業を丸ごとビデオ撮影したものとは違い、授業者の姿は画面には現れない。そのかわりに、授業者の肉声や板書の様子をフルHDで鮮明に収録できるため、学習者は、授業者が発する一つひとつの言葉や図解に集中することができるという。

 一方、学習塾昴では、反転授業に関するコンテンツや資料の分析を行いながら、今年1月に高等部にて検証授業を行ったほか、今月3月には新高1~3年生までの全生徒を対象に反転授業形式の体験授業を実施。新年度4月からの通年授業に本格的に導入していく。さらに将来的には、この仕組みを充実させ、受験指導の機会に恵まれない地域の学生生徒、学校での学力差に苦慮している学生生徒にも提供を拡大していくという。
《水野こずえ》

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