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文科省ICT活用実証研究、教員の9割以上「子どもの意識や理解が向上」

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ICT活用の有効性(小学校教員)
  • ICT活用の有効性(小学校教員)
  • ICT活用の有効性(中学校教員)
  • ICT機器に関する意識(1~2年生)
  • ICT機器に関する意識(3~6年生)
  • ICT機器に関する意識(中学生)
  • デジタル教科書について(小学生)
  • デジタル教科書について(中学生)
 文部科学省は4月11日、学びのイノベーション事業実証研究報告書を公表した。ICTを活用した授業について、実証校18校の教員の9割以上が「児童生徒の意識や理解を高めることに効果的」と評価したことが明らかになった。

 教育情報化の推進を目的に、平成22年度より総務省が取り組む「フューチャースクール推進事業」は、平成23年度より文部科学省の「学びのイノベーション事業」と連携し、実証研究を行ってきた。実証校は、小学校10校と中学校8校、特別支援学校2校の計20校。

 実証校18校(小学校10校と中学校8校)の児童生徒を対象にICT環境についてアンケート調査を行ったところ、小学1~2年生は、9割以上が「コンピュータを使った勉強は楽しい」「コンピュータを使った勉強をもっとしたい」、8割以上が「コンピュータを使った勉強はわかりやすい」と評価した。しかし、「コンピュータに字を書くときは書きやすい」は半数にとどまる。

 小学3~6年生は、9割以上が「コンピュータを使った学習は楽しい」「コンピュータを使った学習はわかりやすい」と評価した。しかし、「自分がコンピュータを使って発表してみたいと思う」「コンピュータに文字や絵などを書くのは、書きやすい」は7割~8割程度となった。

 中学生は、9割以上が「学校に自分専用のコンピュータがあるとインターネットを使った調べ学習ができて便利」、8割以上が「電子黒板や実物投影機などを使うと授業がスムーズに進む」「電子黒板や実物投影機などを使った授業をもっと受けてみたい」「先生が黒板だけで授業をする場合と比べると、電子黒板等も一緒に使って授業をする方が学習の役に立つ」と評価した。

 デジタル教科書について、小学校では、全教科・全学年で80%以上の児童が「使いやすい」と評価。中学校では、全教科・全学年でおおむね75%以上の生徒が「使いやすい」と評価した。

 また、実証校18校の教員意識アンケート結果によると、小中学校ともに9割以上が「児童生徒の意識を高めることに効果的」「児童生徒の理解を高めることに効果的」と評価した。また、「児童生徒の思考を深めたり、広げたりすることに効果的」は経年で数値が高まる傾向にある。

 今後、ICTを効果的に活用した教育を推進し、子どもたちの主体的な学びを実現していくためには、「ICTを活用した指導の改善」「教員のICT活用指導力の向上」「デジタル教材の充実」「教育環境の整備」などが必要であると同省は報告書でまとめている。
《工藤めぐみ》

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