すでに3割が就活終了、5月内々定率は52.8%…早くも収束模様

 就活生の約3割が5月までに内々定を得て活動を終了したことが、マイナビによる調査結果から明らかになった。企業研究や面接などの活動状況はいずれも前月より減少傾向にあり、5月に入り、大学生や大学院生の就職活動は早くも収束に向かいつつあるようだ。

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内々定率の年度比較
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  • 5月の活動状況
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  • 入社予定先を決めているか(内々定保有者のみ)
  • 5月の理系学生の活動状況
 就活生の約3割が5月までに内々定を得て活動を終了したことが、マイナビによる調査結果から明らかになった。企業研究や面接などの活動状況はいずれも前月より減少傾向にあり、5月に入り、大学生や大学院生の就職活動は早くも収束に向かいつつあるようだ。

 調査は5月下旬から6月上旬、2015年3月卒業見込みの大学4年生と大学院2年生を対象にWebで実施した。

 5月末の内々定率は、前年同月比3.8ポイント増の52.8%。2010年の調査開始以来もっとも早く内々定率が5割を超えた。複数社の内々定を保有している学生の割合も38.1%と、前年同月より3.1ポイント増えた。文理男女別では、理系が好調で、特に理系女子は前年同月比10ポイント増の58.0%と、全カテゴリーでもっとも高い伸びを示した。

 「内々定を決めて就職活動を終了した」という学生は、前年同月比2.1ポイント増の28.7%。内々定保有者のうち、入社予定先を決めた学生は、文系76.6%、理系86.1%と、理系学生の方が9.5ポイント高かった。内々定を受けたピークの時期は、文理とも「4月上旬」だったが、理系の方が早い傾向がみられた。

 5月の活動状況は、「企業研究をした」(38.2%)、「企業にエントリーシートが通過した」(25.1%)、「1次面接を受けた」(30.4%)の各項目で4割を切るなど、低調傾向。特に理系学生ではすべての活動状況が前月より減少し、早くも活動収束の様相にあった。

 一方、就職活動を継続する学生の割合は、前年同月比2.4ポイント減の66.3%(未内定者と内々定を保有して活動継続する学生を足して算出)。活動を継続する学生は、企業との接触を活発に続けており、12~5月の累計エントリー社数(平均)は、前年比18.3ポイント増の92.4社となっている。未内定者に就職活動の終了予定時期をたずねた結果では、「卒業後」が前年同月比9.3ポイント増の18.9%を占めた。
《奥山直美》

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