「生活低下」が上昇、女性や高齢者で高い割合…国民生活調査

 内閣府は8月25日、「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。現在の生活が1年前と比べて「低下している」と答えた人は20.9%を占め、前年より4ポイントほど増加した。女性や高齢者、主婦層などで高い割合を示した。

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去年と比べた生活の向上感
  • 去年と比べた生活の向上感
  • 去年と比べた生活の向上感(時系列)
  • 現在の生活に対する満足度
  • 現在の生活に対する満足度(時系列)
  • 現在の生活の各面での満足度
  • 今後の生活の見通し
  • 今後の生活の見通し(時系列)
 内閣府は8月25日、「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。現在の生活が1年前と比べて「低下している」と答えた人は20.9%を占め、前年より4ポイントほど増加した。女性や高齢者、主婦層などで高い割合を示した。

 調査は6~7月、全国20歳以上の日本国籍を有する10,000人を対象に個別面接聴取法で実施した。有効回答数は6,254人。

 1年前と比べた現在の生活については、72.9%が「同じようなもの」と回答。「向上している」はわずか6.0%で、「低下している」は20.9%だった。前回の調査結果との比較では、「同じ」が4.9ポイント減った一方、「低下」は4.1ポイント増えていた。

 「低下している」という回答が上昇したのは6年ぶり。階層別の分析では、女性や高齢者、主婦、無職などで「低下」とした割合が高かった。

 現在の生活に対する満足度は、「満足」70.3%、「不満」29.0%。具体的な生活の満足度では、食生活(86.4%)、住生活(78.6%)、耐久消費財(70.9%)などが高かった一方、資産・貯蓄(37.3%)、所得・収入(44.7%)は低い傾向にあった。

 今後の生活の見通しは、「良くなっていく」8.9%、「同じようなもの」62.7%、「悪くなっていく」26.8%。前回の調査結果と比べると、「悪くなっていく」が2.1ポイント上昇した。都市規模別にみると、大都市では「同じようなもの」、中都市や町村では「悪くなっていく」という回答が高くなっていた。
《奥山直美》

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