デング熱に86人感染、渋谷・世田谷・目黒など7特別区で優先対策実施

 厚生労働省がデング熱対策に関する関係機関緊急対策会議の結果を公開した。9月9日14時現在で国内の患者数は86人で、都内23区における発生を低減させるための住民への注意喚起などの対策を実施していく。

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症例の基本情報(9月5日現在)
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 厚生労働省がデング熱対策に関する関係機関緊急対策会議の結果を公開した。9月9日14時現在で国内の患者数は86人で、都内23区における発生を低減させるための住民への注意喚起などの対策を実施していく。

 住民への注意喚起として、広報誌やホームページを通じて行う。各公園内では、張り紙、立て看板などを用いて公園利用者に対し、蚊に刺されないように通知。また、既に報告されている患者がウィルスを保有している時期(発症前日~発症後5日)に、推定感染地とは別の場所で蚊に刺されていないか調査する。

 蚊の生息密度が高く、デング熱感染のリスクが高いと考えられる公園で長時間過ごすことがある人に対しては、デング熱に関する注意喚起、健康状況の確認、発症時の対応(病院の受診)の指導を集中的に行う。

 デング熱に感染したと考えられている場所は、代々木公園周辺(83人)、新宿中央公園(1人)、神宮外苑もしくは外濠公園(1人)、千葉県千葉市(1人)となっている。感染推定地は代々木公園周辺に加え、新宿中央公園に拡大したため、代々木公園が所在する渋谷区や隣接する特別区(渋谷区、世田谷区、目黒区、中野区、新宿区、港区、杉並区)の、訪問者が多くやぶ蚊の生息好適地な公園については優先的に蚊対策を行う。

 現在、代々木公園や国立オリンピック記念青少年総合センター、明治神宮、新宿中央公園、外濠公園は、利用者への注意喚起や立ち入り制限、蚊の調査や駆除などの対策が行われている。同省のホームページではデング熱に関するQ&Aを掲載し情報を提供している。
《田中志実》

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