高校生が語る「受験サプリ」活用術、講義動画が高い評価

 スマートフォンやタブレット、パソコンを利用して大学の受験勉強ができるサービス「受験サプリ」、利用を始めたきっかけや受験を控えた高校生が実施にどのように利用しているのかなど、現役高校3年生2名に聞いた。

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「受験サプリ」を使った学習の様子
  • 「受験サプリ」を使った学習の様子
  • 「受験サプリ」のテキスト
  • 講義動画はスマホとイヤホンで視聴
  • 隙間時間は「暗記カード」を使って勉強
  • 隙間時間は「暗記カード」を使って勉強
 移動中などは講義動画は見ず、「受験サプリ」の無料サービスである英語・日本史・世界史の暗記専用機能「暗記カード」や、時事ニュースなどが読めるニュースフィード機能を使っています。特に時事ニュースはAO・推薦の対策にも必要ですので、助かっています。

井上さん:私が使っている講座は、現代文、古典、センター数学、倫理、センター政治・経済、化学、物理、英文法です。当初は、予備校で学んでおらず、まったく対策をしていなかった古典の対策に受験サプリを使う予定でしたが、講義動画がわかりやすいのでほかの講座も受けるようになりました。

 講義動画は、カフェなどでiPadを使って見るようにしています。予備校がある日は、受験サプリの講座を受ける余裕がないため、予備校に通わない日に約5時間分ほどの講義動画を見て勉強しています。週末は復習のために時間を使っています。ニュースフィードは私も毎日見ており、時事ニュースを楽しく見ています。

--「受験サプリ」のどのようなところを評価していますか。

山田さん:自分の好きな時間に学習できるという自由度と、講義動画がわかりやすい点が嬉しいです。私の場合、文法や方程式を暗記するだけの作業が苦手で、文法や方程式がなぜそういう形になるのか、本質的な説明が必要です。講義動画の先生方は、そういうところまで説明してくださるので非常にわかりやすいです。

井上さん:私も講義動画をもっとも評価しています。古典の勉強のためにと始めた受験サプリですが、今では他の教科でも利用しています。何度でも見ることができることと、隙間時間に勉強できることがよいと思っています。予備校にも通っていますが、やる気のないときに授業を受けても内容は頭に入りません。やる気があるときに効果的に勉強することができるのは、ありがたいです。

--効果を実感している部分はありますか。

山田さん:私の場合は、暗記が苦手だったため、中学のときは得意だった英語の成績も高校で落ちてしまい、英語自体もあまり好きではなくなりました。現在は、受験サプリを通じて英文法の関正生先生の授業に出会い、非常に楽しんでいます。楽しみながら受験勉強ができるようになったというのは、受験サプリのおかげです。

 また、AO・推薦入試のために評定を上げることを頑張ってきました。推薦入試のために提出する最後の成績で、オール5をもらえたのは受験サプリを使って勉強していたからだと思います。

井上さん:私の場合、効果がもっとも明らかなのが古典です。入試に必要だと気付いたのが遅かったこともあるのですが、受験サプリを使った勉強を始めてから1か月ほどで成績が上がりました。今の時点ですでに期待していた以上の結果が出ていると実感しています。

--「受験サプリ」を利用するうえで注意していることはありますか。

山田さん:私はスマートフォンで「受験サプリ」を使っているので、講義動画を見るときはそのほかのアプリの音を消しています。講義映像の途中で、ほかの音が鳴ると集中の妨げになります。また、SNSやメールなども、時間を決めて触るようにしています。

 その一方で、講師のTwitterやブログを見ることも多く、講師の方の投稿や、生徒のコメントなどを読むことで受験勉強のモチベーションを上げています。

井上さん:私は、iPadを使って講義動画を見ているのですが、Twitterがあるとどうしても見てしまうのでアプリとアカウントを削除しました。そのほか、アプリの通知機能も勉強の妨げになるのでオフにしています。LINEなどは、友達との情報交換に必要なので使っていますが、勉強する時間とそれ以外の時間をしっかり分けるようにしています。

--ありがとうございました。

 井上さんは予備校と受験サプリを併用、山田さんは受験サプリのみで大学受験対策に励んでいる。それぞれお気に入りの講師がおり、講義動画を楽しみながら日々勉強している様子が伝わった。受験サプリは、動画以外にも多くの無料機能を用意しているが、2人がもっとも評価していたのが講義動画だった。本格的な受験勉強には講義動画を活用し、隙間時間に暗記カード、空き時間にニュースフィードで楽しむという使い方が多いようだ。

 受験サプリは、質の高い講義動画を月額980円で提供することで、これまで経済的な理由、または通える距離に予備校がないなどの理由で受験対策ができなかった受験生をサポートする。受験生にとっては、これまでになかった魅力的な選択肢になっているだろう。
《湯浅大資》

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