就活費用は平均15万円、過半数は「親が援助」

 ディスコは10月17日、2015年3月卒業予定の大学4年生の就職活動状況や就職活動費用などの調査結果を発表した。就職活動の費用平均は15万1,326円で、過半数が「親に出してもらった(返済しない)」と回答していることが明らかになった。

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就職活動の費用
  • 就職活動の費用
  • 就職活動費用の出どころ
  • 10月1日現在の内定状況
  • 学生モニターの内定の有無および活動状況
  • 未内定者の今後の予定
  • 内定辞退について
 ディスコは10月17日、2015年3月卒業予定の大学4年生の就職活動状況や就職活動費用などの調査結果を発表した。就職活動の費用平均は15万1,326円で、過半数が「親に出してもらった(返済しない)」と回答していることが明らかになった。

 調査は、2015年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)1,177人を対象にインターネットで実施。調査期間は10月1日~7日。

 2015年3月卒業予定者の10月時点の内定率は87.6%で、前年同時期比1.4ポイント増、2011年卒者から4年連続の増加となった。また、内定者のうち就職先を決定して活動終了したのは91.9%で、前年同時期と比べ0.8ポイント減少した。

 10月1日時点で内定を得ていない学生(モニター全体の12.4%)の今後の予定は「就職先が決まるまで就職活動を続ける」が53.4%と2年ぶりに半数を超えた。また、「留年して就職活動をやり直す(就職留年を決めた)」という回答が前年の5.8%から7.5%に増加した。

 内定を得た学生のうち、内定を辞退したことがある割合は51.1%に上る。辞退のタイミングは「内定承諾前」が71.5%、「内定承諾後」の辞退経験者は37.4%で、内定承諾前の辞退が前年の67.0%より4.5ポイント増加した。内定承諾後に辞退を決めた理由では、「その企業のマイナス面に気付いた」が前年の12.8%より9.0ポイント増加。内定承諾後に気付いた企業のマイナス面は、「離職率が高い」48.8%、「残業が多い」46.5%、「ブラック企業の噂がある」44.2%といった項目が上位に挙がった。

 就職活動の費用平均は15万1,326円で、前年の15万7,013円と比べ5,687円減少した。費用の内訳を見ると、「交通費」6万9,706円(前年比3,943円減)、「リクルートスーツ代」4万1,674円(前年比885円減)、「宿泊費」8,324円(前年比3,291円減)などとなった。地方の交通費・宿泊費が減少しており、Webセミナーが浸透したことや、企業の交通費補助増加などが影響しているとみられる。

 就職活動費用の出どころは、「親に出してもらった(返済しない)」が51.3%、「全額自分で工面した」33.5%、「親に借りた(返済する)」15.2%。今年は総費用が減少したことで、親の負担額も前年より約1万円減の9万3,782円で10万円を割った。
《工藤めぐみ》

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