東京都教育委員会は10月29日、平成27年度都立高校募集案内をホームページで公開した。入試の日程や概要、入試の主な特色、推薦や学力検査に基づく入試の実施方法一覧など、項目ごとにわかりやすく紹介している。 推薦入試（全日制）の願書受付は1月21日、集団討論・個人面接、実技検査等は1月26日・27日、合格発表は2月2日。学力検査にもとづく入試（全日制・第1次募集・分割前期募集）の願書受付は2月5日・6日、学力検査は2月24日、合格発表は3月2日。 平成26年度入試から、グループまたは自校で作成した学力検査問題を導入。平成27年度の「進学指導重点グループ」は日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立高校の7校。「進学重視型単位制高校グループ」は、新宿、墨田川、国分寺高校の3校。「併設型中高一貫教育校グループ」は白鴎、両国、富士、大泉、武蔵高校の5校。 学力検査は、グループで作成した学力検査問題の国語、数学、英語の3教科と、都立高校共通問題の社会、理科の2教科で行う。学校によってはグループで作成した問題の一部を独自の問題と差し替えることがある。また、国際高校は自校で作成した英語1教科と都立高校共通問題の国語、数学の2教科で実施する。 定時制の農産、瑞穂農芸、八王子拓真（一般枠）の3校は自校で作成した学力検査問題の国語、数学、英語の3教科を実施する。 平成27年度入試のおもな特色として、特別選考の実施を全日制第1次募集・分割前期募集で行う。実施校は日比谷、戸山、両国高校など普通科15校、単位制高校2校、専門学科1校の計18校。総合成績の順で募集人員の8割または9割までを合格候補者とし、候補者を除いた人員を対象に調査書、学力検査の成績、面接などの結果から募集人員の2割または1割の人員を選考する。 男女別定員制の緩和として、男女別の募集人員の各9割に相当する人員までを男女別の総合成績の順に決定後、募集人員の1割を男女合同の総合成績の順で決定し、合格候補者とする。実施校は三田、向丘、日本橋高校など普通科35校。 募集案内では、入試日程のほか、入試出願書類一覧、各高校の入試実施方法など詳細が記載されている。4月入試と9月入試を実施する国際高校の国際バカロレアコースなど応募資格の異なる都立高校の募集内容や、特別選考実施校における2割または1割部分の選考資料なども掲載している。
