「HEAR 子どもの声を聴こう」辻仁成氏の理想はクレヨンしんちゃん親子

 下北沢B&Bで2月24日、イベント「HEAR(ヒアー)子どもの声を聴こう」が行われた。辻仁成氏が「子どもおもいの働くお父さん」代表として登場した。

教育・受験 その他
トークセッション中の辻氏と小竹氏
  • トークセッション中の辻氏と小竹氏
  • にこやかに話す、働くお父さん代表の辻仁成氏
  • フリーランス保育士の小竹めぐみ氏
  • スマホとつながる動物型おもちゃ「TOYMAIL」
  • 「TOYMAIL」を手にする辻仁成氏
  • B&Bのエントランス前
  • トークセッションの会場
  • 「TOYMAIL」HEARプロジェクト ホームページ
 小竹氏が「高校生や小学生を問わず、やりたいことがない、好きなことがないという子が意外に多いのですが、子どものちょっとした行動にも関心をもったり、大人がきちんと寄り添わないと、やりたいことがないといったことになっていくのかなと思います」と語ると、辻氏は「うちの子は何がやりたいとか、どこへ行きたいとか、結構はっきり言います」と語り、さらに続けた。「うちにいるときは、とにかく会話をするようにしています。学校から帰ってきて、おやつと食事を食べて寝るまで、毎日3時間くらいは、子どもと会話をしています。食事をしながらしゃべって、話が弾むと3時間半くらい会話をしていますね」。

 さらに、辻氏は「離婚後、子どもが幼児化するというか、赤ちゃんにみたい急に抱きついてきたりすることがあって気になっていたんです。もともとは、しっかりした子なのですが。で、ある先生と対談したときに『愛着障害』というのを教えてもらい、親が離婚したときなどに子どもが幼児化することがあると知ったのです」と話した。

 また、辻氏は自宅の廊下で、廊下サッカーというちょっとした遊びを親子でしているという。親子で体を動かすことで、子どもが楽しそうにしているだけでなく、よく笑うようになった、とも語る。「離婚して、まだ11歳で、しかも子どもの意思ではなくパリに住んでいて、ストレスがたまっていると思うんです。だから、ちょっとしたスポーツのようなものですが、10点ゲームの廊下サッカーをすごく楽しんでくれているみたいです」

 小竹氏は「遊ぶとバカになるから」と話す子どもに出会ったことがあるそうだが、おそらく、保護者の影響であろう。親子でたっぷり会話をし、一緒に体を動かす辻氏の話を聞いていると、子どもに寄り添う大切さをあらためて認識する。育児について何かを参考にしたかと問われた辻氏はこう答える。「『クレヨンしんちゃん』と『ドラえもん』に登場する家族は理想ですね。特に『クレヨンしんちゃん』のしんちゃんと、お父さんの野原ひろしの関係を参考にしています。僕はもともと「べらんめえ」調のキャラクターではないのですが、野原一家は僕にとって理想の親子関係なので、しんちゃんとお父さんを親子でまねしています」。

 親子で語り、親子で遊ぶ重要性についておおいに考えさせられるトークセッションであった。
《大倉恭弘》

大倉恭弘

大阪生まれ。美大卒、デザイナー出身のコピーライター。教育、ICT、スポーツなど幅広い分野のインタビュー取材に携わる。プログラミング、コーディングをこなし、4コマ漫画の連載も。企画・編集協力に「ナニワなんでもタイガース」他。趣味はウクレレ、Sonic Piを用いた楽曲制作、スケッチ、GIFアニメ制作。

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