【NEE2015】ICTも活用、思考力を伸ばす「花まる学習会の挑戦」

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花まる学習会代表の高濱正伸氏
  • 花まる学習会代表の高濱正伸氏
  • 21世紀型能力(国立教育政策研究所より)
  • 正五角形のある辺の長さを求める問題
  • ICT教材
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 New Education Expo 2015(東京会場は6月4日~6日、東京ファッションタウンで開催)で、花まる学習会代表の高濱正伸氏はセミナー「花まる学習会の挑戦~官民一体型学校、ICTも活用した新しい教育の取り組み~」を行った。

 花まる学習会は、長野県の小県郡青木村立青木小学校と南佐久郡北相木村立北相木小学校、佐賀県武雄市の武内小学校と東川登小学校、熊本県人吉市教育委員会の公教育に参画し、授業協力を行っている。

 セミナーのなかで、高濱氏は「最近の学校は、訴訟が怖く、いじめがあっては困るから先生が言いたいことを言えない状況にある」ことを指摘。また、「学校は、保護者と学校を線引きするから、保護者は学校を敵とみなしてクレームを言ってくるのであって、保護者の仲間・味方であることを示せば、クレームはなくなる」と指南する。

 花まる学習会では、「思考力」を中心に、それを支える「基礎力」と、使い方を方向づける「実践力」の3つの能力「21世紀型能力」を育成している。「基礎力」は、計算教材の「サボテン」、書き写し教材の「あさがお」、音読教材の「四字熟語」、古典素読の「たんぽぽ」といったオリジナルの教材を使っている。また、「思考力」は、思考力教材の「なぞぺー」、空間認識・図形センスを育成する教具、ICT教材なども導入。「実践力」は、サマースクールや青空教室といった野外体験を通じて子どもたちを育成している。

 しかし、「思考力」については、学校で手が付けられていない部分だという。女子学院の中学入試でも出題された「正五角形のある辺の長さを求める問題」を取り上げ、「思考力が身についていないと補助線がなかなか浮かばない」と指摘。学校は公式を教えてくれるが、補助線の引き方まで教えてくれないという。

 苦手という意識があるとまず解けない。「嫌い」といって伸びた子はいないので、まずは楽しい気持ちを植えつけるのが重要だという。

 花まる学習会には、ICT教材を制作する専門チームがあり、立体アプリや数のセンスを磨くスクエアパズル、動画、囲碁ゲームなどをオリジナルで作成している。ICTは、シンプルなことの繰り返しに有効で、履歴が残る点や、先生が成績を把握できる点、ゲーム性がある点で利用価値があるという。

 花まる学習会での取り組みは、学校教育に大きな影響を与えそうだ。
《工藤めぐみ》

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