18歳以下の自殺は9/1が最多…夏休み明けに注意

 18歳以下の自殺は夏休み明けの9月1日にもっとも多いことが、内閣府が発表した平成27年版自殺白書より明らかになった。10代前半の自殺は事前に予兆がないことが多く、子ども自らが周囲に悩みを打ち明けやすい環境を作っていくことが重要という。

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18歳以下の日別自殺者数
  • 18歳以下の日別自殺者数
  • 小中高校生の自殺者数の推移
  • 平成26年中の自殺者数の内訳
  • 自殺の原因・動機に関する判断資料なしの比率
 18歳以下の自殺は夏休み明けの9月1日にもっとも多いことが、内閣府が発表した平成27年版自殺白書より明らかになった。10代前半の自殺は事前に予兆がないことが多く、子ども自らが周囲に悩みを打ち明けやすい環境を作っていくことが重要だという。

 小学生~大学生の自殺者数は、平成19年以降の年次推移をみると23年が1,026人でもっとも多かったが、26年は866人とここ3年で減少傾向にある。平成26年中の自殺者数の内訳は、小学生が17人、中学生が99人、高校生が213人、大学生が428人、専門学校生等が109人。約半数は大学生が占める。

 18歳以下の自殺者数を過去約40年間の日別でみると、9月1日がもっとも多く、ついで4月上旬となっており、学校の長期休業明け直後に自殺が増える傾向がある。このような時期に着目し、子どもの変化の把握や見守りの強化、相談や講演などの対策を集中的に行うことが効果的であるという。

 10代前半の自殺は、遺書や自殺サイトへの書込みなど原因や動機のための判断資料を残していない場合が多く、自殺の予兆を周囲に悟らせずに自殺に至ってしまう傾向がある。そのため、子ども自らが周囲に悩みを打ち明けやすい環境を作っていくことが重要だとしている。
《工藤めぐみ》

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