iTeachers TVは9月9日、佐賀県庁職員の円城寺雄介氏による第16回「ICTで救急医療現場は変えられるか?~想いをカタチにする仕事、変革は現場から~」を公開した。本動画は9月2日に公開された第15回前編に続くもの。 佐賀県庁職員、統括本部情報・業務改革課の円城寺氏は、過去に救急車へ同乗し「現場主義」で変革を推し進め、全国初となる救急車でのiPad活用を実現した経歴を持つ。現在は総務省ICT地域マネージャーとして委嘱をうけ、変革を全国へ広げている。 第15回前編では、円城寺氏が救急医療の現場にICTを導入した経緯を解説。円城寺氏は救急医療の現場にICTを導入し、どの現場でも搬入先の病院情報を可視化するような仕組みを構築した。本動画の第16回後編では、救急現場に変革をもたらしたように教育現場にICTを導入しイノベーションを起こすにはどうしたら良いか、視聴者に向け自身の経験をもとにアドバイスした。 円城寺氏によると、ICT導入の課題となる「お金(予算)の不足」や「周りの理解が得られない」という問題は、まず「自分自身が“やる”と決める」ことで解決できる。後編は、同氏は吉田松陰の名言「草莽崛起(そうもうくっき)」を引用し、ICT導入に関して周りの賛同を得られず悩んでいる先生に今こそ「立ち上がる」よう促した。 iTeachers TVは、動画本編後にすぐに使えるICT機器の使い方を紹介する「教育ICTなんでも3ミニッツ」も放送している。今回は、教育ICTコンサルタントの小池幸司氏が「教育現場で使える!iPad活用講座」と題し、「ロイロノート」をプレゼンテーションで活用する方法を紹介している。 iTeachers TVは、毎週水曜日夜に動画を更新。番組のほか、番組を作成・配信するiTeachersに関する詳細は同団体Webサイトで閲覧できる。iTeachersは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チームで、「現場目線から『教育3.0』の実現に向けたムーブメントを起こしていく」としている。◆iTeachersTV Vol.16:円城寺雄介さん(佐賀県統括本部情報・業務改革課)後編