【大学受験】高1・2の早期スタート呼びかけ、高3春に大きな差

 大学受験予備校の東進は、東進タイムズ10月1日号で、高2が高3になるまでの半年でどれだけ学力が伸びるか、また受験勉強のスタート時期が、その後の学力にどう影響するかを、模試の得点推移を分析して紹介している。

教育・受験 高校生
「センター試験本番レベル模試」10月から4月の英数国の伸び
  • 「センター試験本番レベル模試」10月から4月の英数国の伸び
  • 初受験時期別「センター試験本番レベル模試」平均点
  • センター試験の合否判定ライン(2015年度の一例)
  • 東進タイムズ2015年10月1日号
 大学受験予備校の東進は、東進タイムズ10月1日号で、高2が高3になるまでの半年でどれだけ学力が伸びるか、また受験勉強のスタート時期が、その後の学力にどう影響するかを、模試の得点推移を分析して紹介。高2・高1に早期の受験勉強のスタートをよびかけている。

 東進が、高2の10月に初めて模試を受験した受験生の、高2・10月と高3・4月の「センター試験本番レベル模試」の得点を比較した結果、英語25.7点、数学31.5点、国語15.8点、合計73.0点を伸ばしていた。この差は600点満点の約12.2%に相当する。センター試験の合否判定ラインを参照すると、国公立・私立、文系・理系を問わず、ほとんどの大学のAライン(合格可能性80%)とCライン(同20%)の差を上回る。東進はこの結果から、半年間の学習で合格の可能性は大きく変わるとしている。

 また、早期に本格的に受験勉強をスタートすることは、その後の学力にどう影響を与えるかを調査。高3・4月に実施した「センター試験本番レベル模試」の受験生を初めて模試を受験した時期別に「高3・4月」「高2・10月」「高1・10月」の3つにグループ分けし、得点を比較した。その結果、高1・10月に初受験したグループの得点がもっとも高く、高3・4月に初受験のグループに対し57.3点と、上回った。また、高2・10月に初受験したグループの得点は、高3・4月に初受験のグループに対し34.3点も上回った。早期にスタートすればするほど、得点に差が出ていることがわかる。

 東進はこれらの分析結果から、高2生は高3になる春までの半年間で、主要教科をある程度仕上げ、理科や地歴公民など選択科目の学習により多く取り組むことで、志望校に向けて大きく前進してほしいとしている。また高2生はもちろん高1生も、いち早く本格的に受験勉強をスタートし、難関大現役合格を目指してほしいとアドバイスしている。  

 東進タイムズは、東進の公式サイト「東進ドットコム」でも読むことができる。
《塩田純子》

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