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ICT全学年導入は8割、教員は「良い変化を実感」

教育ICT 先生

 ICTを導入している小中高の教員を対象とした調査結果によると、ICTを「全学年」で導入している学校が8割に達し、6割の教員が「授業や生徒の良い変化を実感した」と回答していることが明らかになった。

 デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所とZ会ラーニング・テクノロジは共同で、学校にICTを導入している小学校教員と中学校教員、高校教員の計100人を対象にICT活用状況に関するアンケート調査を実施した。調査期間は2015年10月7日~10月12日。

 ICTの導入範囲は、「全学年のほぼ全教科」58%と「全学年の一部の教科」22%の計80%が全学年で導入している。「一部の学年の全科目」は1%、「一部の学年の一部の科目」19%で少数派だった。全校的に取り入れている学校が多くみられた。

 ICTの具体的な活用内容は、「調べ学習、PPT(パワーポイント)を使った教材、iPadを使った映像の導入」(30歳女性・大阪府・小学校教員)、「視覚効果があると思う時」(42歳男性・北海道・中学校教員)、「授業内容をプロジェクタに映してわかりやすく説明する」(55歳男性・埼玉県・高校教員)などの意見があげられた。

 ICTの導入目的は、「生徒の学習意欲向上」が79%ともっとも多く、「授業への関心度・集中力アップ」77%、「学習効果の向上」68%、「学習管理への活用」5%などが続いた。

 ICT導入後、成果を実感したり、授業・生徒の良い変化を感じたりしたか聞いたところ、「はい」58%、「どちらともいえない」40%で、「いいえ」はわずか2%だった。地域によって差がみられ、中国は81.8%と高いが、関東は31.8%と低かった。

 効果や変化を感じた具体事例は、「疑問が出たらパソコンで調べて確認しようとするとき」(55歳男性・三重県・小学校教員)、「学習への集中力が増した。動画や画像の拡大掲示により理解が増した」(58歳女性・群馬県・中学校教員)、「実物がイメージしやすい」(49歳男性・東京都・高校教員)などがあげられた。

 調査報告書では、「学力の地域格差が社会問題となっているが、学校へのICT導入に関しては地域による格差は見られず、個々の学校、教員、自治体などの取り組み姿勢が大きく関わっているものと考えられる。今後は『ICTを使って何をするか』『どう活用するか』といった中身の部分がより一層問われることとなりそうだ」とまとめている。
《工藤めぐみ》

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