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震災犠牲者の行動を可視化、岩手日報と首都大がWeb公開

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忘れない~震災犠牲者の行動記録
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 首都大学東京システムデザイン学部の渡邉英徳研究室と岩手日報社は、岩手県における東日本大震災犠牲者の地震発生時から津波襲来時までの避難行動をまとめたデジタルアーカイブ「忘れない~震災犠牲者の行動記録」を制作。3月9日よりWebサイトにて公開した。

 アーカイブは、東日本大震災が発生した2011年3月11日午後2時46分に犠牲者がどこにいたのか、また津波襲来時にどこにいたのか、それぞれの場所を遺族から取材。居場所が詳細に判明した犠牲者1,326人について、被災地の震災直後の立体的な航空写真と地図上に避難行動を可視化したもの。遺族の了解を得た犠牲者687人については、氏名と当時の行動も表示されるようになっている。

 震災犠牲者に特化して行動記録をまとめ、可視化したものは今回のデジタルアーカイブが初めてとなる。制作・運営には首都大学東京・渡邉英徳研究室と岩手日報社が共同であたっており、制作には首都大学東京・渡邉英徳研究室の「多元的デジタルアーカイブズ」の技術が応用されている。

 画面上の水色の点・軌跡は男性、赤い点・軌跡は女性を示しており、長い軌跡は自動車などの乗り物での移動を示している。県内の各地域によって犠牲者がどのような行動をとったのかが動画でわかるようになっており、たとえば陸前高田では、陸前高田市民体育館などの指定避難所に多く避難したようすや、地震後に自宅などのある津波浸水域に移動して亡くなられた方がいることなどがわかる。

 岩手日報社は、震災犠牲者の生きた証を残そうとひとりひとりを紙面で紹介するプロジェクト「忘れない」に2011年から取り組んできた。震災後5年を迎える今回、集大成として犠牲者の行動を詳細に分析することで犠牲者の声なき声を可視化し、震災の教訓として後世に残していく形にしたという。「忘れない~震災犠牲者の行動記録」は、岩手日報の特設サイトより見ることができる。震災により失われた貴い犠牲を教訓に、今後震災などで一人でも貴い命を失わないよう多くの人に見てもらいたい記録となっている。


《畑山望》

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