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10代死因トップは自殺…子どもを救う教師用リーフレット公開

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児童生徒の自殺者数
  • 児童生徒の自殺者数
  • 自殺直前のサイン
  • TALKの原則
 千葉県教育委員会は3月14日、教職員に向けた「児童生徒の自殺防止対策啓発リーフレット」を作成し、ホームページ上に公開した。自殺予防対策や予防教育、自殺が起きてしまった時の対応などについて、学校現場での利用を想定した資料となる。

 文部科学省の「平成26年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、全国の児童生徒の自殺者数は増加傾向にある。また、厚生労働省の「平成26年 人口動態統計の概況」によれば、10代のもっとも多い死因は「自殺」である。

 児童生徒の自殺は原因や動機に「学校問題」が関連していることが多いことからも、千葉県教育委員会では、学校現場での自殺予防教育の資料として活用できる啓発リーフレットを作成した。

 資料ではまず、自殺の危険性が高いと考えられる子どもの特徴と、その特徴を持つ子どもがとる行動の変化から読み取れる自殺直前のサインを紹介する。子どもから「死にたい」と訴えられたり、自殺の危険性を感じ取ったりした場合の対応は、Tell・Ask・Listen・Keepsafeの「TALKの原則」としてまとめた。また、ひとりで抱え込まず、必ずチームで対応することが教師自身にとっても重要だという。

 すべての児童生徒を対象とした自殺予防教育については、関係者間での合意形成など下地づくりをしっかりとしたうえで、学級集団レベル、個人レベルで状態把握と配慮をしながら取り組む必要があるとした。授業実施後にアンケートを実施することで、問題の早期発見も考えられるという。

 さらに、子どもの自殺が実際に起こった場合の、遺族との関わり方や関係の深い子どもへの対応、クラスでの伝え方なども掲載した。自殺は、起こってしまうとその家族はもとより、学校全体も大きく混乱し多くの人々の心に深刻な影響を与えることから、管理職を中心とした組織的で速やかな対応が重要としている。

 リーフレット巻末には、あわせて一読の必要がある参考資料として文部科学省の自殺予防マニュアルや、千葉県教育委員会がまとめたいじめ防止指導資料集などを掲載した。「児童生徒の自殺防止対策啓発リーフレット」は、県教育委員会Webページよりダウンロードできる。
《勝田綾》

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