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小中学生が身近な疑問を研究「シゼコン」入賞者作品公開

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自然科学観察コンクール
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  • 第56回シゼコン 中学の部 秋山仁特別賞
  • 第56回シゼコン 中学の部 秋山仁特別賞
 全国の小学生、中学生を対象とした理科自由研究コンクール「第56回 自然科学観察コンクール」の文部科学大臣賞など入賞作品が決定し、Webサイトで公開した。小学校の部では、東京都の小学3年生が「カマキリの食べ物の研究」として、飼育のようすや産卵などを観察した。

 「自然科学観察コンクール」(シゼコン)は昭和35年から毎年、自由研究の発表の場として、動植物の生態、成長記録、鉱物、地質、天文、気象の観察など、自由なテーマの作品募集を行っている。個人での応募のほか、グループやクラス単位での研究作品も受け付けている。主催は毎日新聞社、自然科学観察研究会。

 第56回のシゼコンは、全国から1万3,091点(小学校の部8,170点、中学校の部4,921点)の応募があり、2015年12月の最終審査会で受賞作品を決定した。「どうして卵同士をぶつけると片方しか割れないのか」「かつお節はなぜ踊るのか」など、子どもならではのユニークな着眼点のものから、何年にもわたる研究作品などさまざまな作品が寄せられた。

 小学校の部で文部科学大臣賞を受賞したのは東京都の小学3年生、渡辺弐子さん。近所の公園で捕まえたカマキリを家の飼育ケースで観察。その後、産卵した卵をふ化させ、エサの種類やあげ方を工夫し、エサと敵を判断する理由を実験した。審査評では、成長に合わせたエサを試行錯誤しながら探り出し成虫まで育て上げた。昆虫好きという気持ちが原動力になっていることが伝わる素晴らしい内容としている。

 中学校の部の文部科学大臣賞は、岐阜県の中学2年生、杉江実咲さん。「スギナの研究 つくしの生える条件」として、スギナとつくしは同じ植物だが、スギナが育っているのに、つくしが出る場所と出ない場所がある謎に迫った。5つの観察場所で土俵、日照条件などに分けてつくしの計数調査をし、スギナが夏までに十分な栄養を地下茎に貯めないと次の春につくしが出てこないと結論付けた。3年間かけて観察した力作に、審査員は労力をかけたことがすぐに結果につながるわけではないが、探究をもとに新たな発見を生み出すのが科学というもの。自分の目で確かめたものは必ず何かの役に立ち、大きな成果となると評価している。

 表彰式は1月31日に日本科学未来館で行われ、審査員でもある数学者・秋山仁氏の特別授業が行われた。Webサイトでは随時、自由研究作品制作から応募までの最新情報を更新しており、次回の応募スケジュールも詳細が決定次第掲載予定。例年のスケジュールでは、5月下旬から10月31日まで作品を募集し、12月下旬に入賞発表を行う。
《田中志実》

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