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卒業後5年は新卒扱い、通年採用へ…ワンチャンス就活から移行求む

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新卒者・既卒者ワンプール/通年採用のイメージ
  • 新卒者・既卒者ワンプール/通年採用のイメージ
  • 2017年度入社予定者の新卒就職(採用スケジュール)
  • 新人採用の将来イメージ
 経済同友会は3月28日、大学生の就職活動に関する新たな採用方法に関する提言を発表した。現在多くの企業で実施される卒業年次の「新卒一括採用」から、卒業後5年は新卒扱いにし通年採用を行う「新卒・既卒ワンプール/通年採用」への移行案を示している。

 近年、大学生の就職活動をめぐっては、早期化・長期化による学生の修学の妨げ、人材育成の妨げが問題となり、経団連による採用活動開始時期の見直しが図られたがすべての企業が一律にスケジュールを遵守することは難しく、学生の負担も増えるなど更なる混乱をきたしている。

 また、大学卒業後3年以内の離職率が3割と高止まりしている背景には、卒業年次の一度の就職活動で将来が決まる「ワンチャンス就活」により学生本人が望まない就職をする雇用のミスマッチが生じているとして「新卒一括採用」による弊害の顕在化を指摘。新卒で正社員として就職できなかった世代は、その後も非正規雇用のまま固定化する傾向が強く、将来に不安を抱えた生活環境から抜け出せない場合が多いなど、現在の新卒採用の問題点を指摘したうえで、若者にとって望ましい就職活動、採用方法の新たな在り方を提言した。

 経済同友会は大学の学部卒業後5年までを新卒扱いとし、卒業後に多様な学びや経験を経て企業が求める資質・能力を高めた人材を「新人」として採用する案を提言。卒業後切れ目なく就職できるよう新卒一括採用の枠組みも存続しながら、在学中は学業にはげみ卒業してから就職活動を開始した場合の既卒者も新卒として採用することを求めた。

 また、採用を年2~4回、入社は春・秋の2回などとする通年採用を取り入れることも示し、企業側には採用時における4年間の学業成績、卒業後の学びの重視や、大学1・2年生の段階での長期(1か月以上)のインターンシップの企業負担による実施を、大学側には学生の卒業時の資質・能力の保証や、海外留学、インターンシップ、ボランティアなどの単位化などを通した学生の育成環境の整備を求めた。
《畑山望》

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