壊れたおもちゃを「移植手術」…親子で臓器移植を考えるプロジェクト

 グリーンリボンキャンペーン事務局は、移植医療の社会的な役割についてより多くの人に理解を深めてもらうことを目的とした「Second Life Toys~おもちゃの移植手術~」プロジェクトにおいて、5月10日より壊れたおもちゃやドナーとなるおもちゃの一般募集を開始する。

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「Second Life Toys~おもちゃの移植手術~」プロジェクト
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  • プロジェクトコンセプト
  • 今までリメイクしたおもちゃの一例
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 グリーンリボンキャンペーン事務局は、移植医療の社会的な役割についてより多くの人に理解を深めてもらうことを目的とした「Second Life Toys~おもちゃの移植手術~」プロジェクトにおいて、壊れたおもちゃやドナーとなるおもちゃを一般募集している。

 「おもちゃの移植手術」プロジェクトは、移植医療の普及・啓発を目的とした「グリーンリボンキャンペーン」の一環として行わるもの。臓器移植について親子で考える機会を持つきっかけとして、壊れてしまったおもちゃを移植手術によって修復し、命を吹き込み直すという新しい取組みで、2015年末から限定的に公開し応募を募ってきたが、今回初めて広く一般からの募集を開始するという。

 キャンペーンでは、「ドナーとなるおもちゃ」の寄付と「まだ遊びたいけど壊れてしまったおもちゃ」の修復依頼を特設Webサイトにて受付。寄付されたおもちゃを使って、壊れてしまったおもちゃを移植手術でリメイク・修復し、また子どもたちと一緒に遊べるように命を吹き込み直す。これまで、鼻がとれたゾウのぬいぐるみにリスのぬいぐるみの尻尾を移植、尾びれがとれたクジラのぬいぐるみにドラゴンのぬいぐるみの翼を移植しリメイク・修復するなどの取組みを行っている。

 日本では1997年4月16日に臓器移植法が成立してから19年が経過したが、現在でも1万4,000人の移植希望登録者に対し、実際には年間およそ300人、わずか2%しか移植手術を受けることができていないという。今回のキャンペーンは、この取組みをきっかけに1人でも多くの方が臓器移植について理解を深め、実際に助かる命が増えることを願って実施される。参加方法などの詳細は特設Webサイトにて確認できる。

《畑山望》

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