LCMSとは【ひとことで言うと?教育ICT用語】

 LCMSとは【ひとことで言うと】「教育コンテンツの素材管理のためのシステム。教材の制作や配布が、より容易になる」

教育ICT 先生
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 特集「ひとことで言うと?教育ICT用語」では、教育ジャンル中心の基礎用語から最新キーワードまでのIT用語辞典として、おもに教育関係者向けに用語をやさしく解説していく。記事を読んでいるときに、わからない用語があったときに役立てていただきたい。

◆LCMSとは


【読み】エル シー エム エス
【表記】Learning Contents Management System、教育コンテンツ管理システム、類語:CMS
【分類】ソフトウェア
【ひとことで言うと】
「教育コンテンツの素材管理のためのシステム。教材の制作や配布が、より容易になる」
【解説】
 「LCMS」は、教育領域での利用に特化したCMS(コンテンツマネージメントシステム)のこと。そのため、意味合いからは「L-CMS」という表記がより実態に近い。

 「CMS」(Contents Management System)は、主に、インターネット上のサイトを構築するために使われているシステムだ。テキストや画像などのコンテンツを登録することで、それらを簡単に、管理・編集・検索・流用して、専門知識がなくても、サイトを作成できる。そのため、近年はCMSを前提として構築されているサイトが急増している。livedoor blog、LINE Blog、アメブロなど、各企業が提供しているブログサービスがCMSの基本的なイメージだが、そのほかにも、WordPress、Blogger、tumblrなど、汎用的なCMSが多数存在する。

 こういった流れから、教育専用のCMSとしては、ブログ構築、課題配布、授業用サイトを作成できる「Moodle」が、LCMSの代表的な存在だ。Moodleのような汎用的なLCMSシステム以外に、教育領域に特化したCMSとしては、「exCampus」「CEAS」なども存在する。そのほかにも、各企業が有料サービスとして提供するLCMSがある。これらのLCMSでは、さまざまな画像やテキストなどの素材・教材を登録しておき、それらを適時組み合わせ、生徒に配布することが可能だ。

 似た言葉に「LMS」(Learning Management System)があるが、LMSが、学習者の成績管理・名簿管理などの機能も含めるのに対し、LCMSは、教材コンテンツの管理のみに焦点をあてているのが大きな違いとなる。LMSにLCMSは含まれている形だ。

【関連用語】eラーニング、LMS、Moodle
【最終更新日】2016年7月7日
《冨岡晶》

冨岡晶

フリーの編集者/ライター/リサーチャー。芸能からセキュリティまで幅広く担当。

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