子どもネット研、低年齢の子どものスマホ利用指針を検討…保護者支援

 子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)は7月より、「低年齢の子どもとインターネット」をテーマに第8期の調査・研究活動を開始した。保護者支援のための情報の整理に着手し、2017年3月に報告書を公開する予定。

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子どもたちのインターネット利用について考える研究会
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 子どもたちのインターネット利用について考える研究会(子どもネット研)は7月より、「低年齢の子どもとインターネット」をテーマに第8期の調査・研究活動を開始した。保護者支援のための情報の整理に着手し、2017年3月に報告書を公開する予定。

 乳幼児にスマートフォンやタブレット端末などの情報通信端末を利用させることについては、視力の低下など心身への影響や、情緒発達の面、脳への影響を心配する保護者が多い。一方、小学校でのプログラミング教育必修化が決まるなど、子どもと情報通信端末との関わりはどの家庭にとっても避けて通れない状況にある。

 2008年に設立された同研究会は、これまで保護者を対象とした教育啓発の実践に取り組んできた。第8期となる今期は、乳幼児から小学生までの低年齢の子どもたちを対象に、メディア接触に関する学術的知見の整理と文献調査、現況把握のための実態調査を行う。

 また、低年齢の子どもが情報通信端末を利用する際の指針を検討する。そして、保護者向けには、スマートフォンの利用のあり方や本当に注意しなければならない点、よくある場面ごとの対処方法など、保護者が実践しやすい形に具体化する。教育関係者や行政機関、子ども向けのサービスを提供する事業者向けには、情報提供や注意喚起、サービス設計のあり方などについての提言をまとめる予定という。
《工藤めぐみ》

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