【夏休み2016】諦めない小学生・中学生「読書感想文」のポイント

 特に後回しになりがちなのが「読書感想文」ではないだろうか。読書習慣がないお子さんには、特に面倒な宿題かもしれないが、本の選び方や読書時のポイント、構成や書き方を指南するので、参考にして親子一緒に取り組んでいただきたい。

教育・受験 小学生
写真はイメージです
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  • 夏休みの宿題について、自身の子どものタイプ(らくらく連絡網調べ)
 楽しかった夏休みも間もなく終了。宿題に追われているお子さんも多いのではないだろうか。「らくらく連絡網」の調査によると、夏休みの宿題を「計画的に毎日少しずつ片付ける」が41.9%ともっとも多い一方で、「ノープランで最後に慌ててやる」(28.7%)も少なからずいることがわかった。

 特に後回しになりがちなのが「読書感想文」ではないだろうか。読書習慣がないお子さんには、特に面倒な宿題かもしれないが、下記を参考に取り組んでいただきたい。

◆本選び

 課題図書が指定されていない場合は、まずは、興味をもてる本を探すことから始めよう。書店や図書館、家の書棚から自分で選ぶのもよいし、家族に勧めてもらうのもよいだろう。また「第62回 青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書から学年に合った本を選ぶのもお勧めだ。

◆読書時のポイント

 本を読む際には、「面白い」「感動した」など印象的な場面に付箋を貼ったり、メモをとったりすると、文章を書くときに参考にしやすい。マークした場面をあとで読み返して、自分がなぜ「面白い」と思ったのか、「感動した」のかを考えてみると、自分の気持ちを表現しやすくなるだろう。

◆構成を考えてから書く

 感想文はいきなり書き始めるのではなく、まずは下記を整理し、構成を考えると、バランスのよい文章を書くことができる。「あらすじ」をまとめただけの無味乾燥な文章にならないよう、しっかりと自分の気持ちや考えを表現することを意識しよう。

(1)本を選んだ理由
(2)本のテーマ・あらすじ
(3)印象に残った点
(4)なぜ、印象に残ったのか
(5)本のテーマに関する自分の考え

 書き終わったあとは、読み返して誤字脱字をなくすことはもちろんだが、読みにくい、わかりにくい箇所はないかなど、家族に確認してもらうのもよいだろう。

 先の調査では、夏休みの宿題を「全部終わらせることができないまま新学期を迎える」と回答した人が5.2%いたが、そのようなことにならないよう、諦めずに取り組んでいただきたい。
《綾瀬しづか》

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