130万人の社長データ「中卒」社長に勢い

 東京商工リサーチは9月16日、全国の社長130万人のデータ調査から「社長像」を公開。最終学歴の1位は「大学」卒で、苗字は「佐藤」さんがもっとも多かった。全企業中、「中学」卒の社長は、大企業の社長数を上回り、起業意欲の時代を迎えていると分析している。

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130万人の社長データ調査
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 東京商工リサーチは9月16日、全国の社長130万人のデータ調査から「社長像」を公開。最終学歴の1位は「大学」卒で、苗字は「佐藤」がもっとも多かった。全企業中、「中学」卒の社長は、大企業の社長数を上回り、起業意欲の時代を迎えていると分析している。

 東京商工リサーチは、「TSR経営者情報ファイル」の130万6,639人の社長のデータから、項目別に抽出。そのうち、売上高が100億円以上の大企業の社長は1万2,727人で全体の1%にとどまっている。

 全社長の趣味の1位は「ゴルフ」で4割を超え、2位は「無趣味」で1割ほどいた。大企業の社長の1位も「ゴルフ」で6割を超え、2位は「読書」だった。「無趣味」は9位で、全社長と差が出た。

 最終学歴では、全社長の1位は「大学」卒で52.47%、2位は「高校」卒で37.58%、3位は「中学」卒で6.74%。大企業の社長の1位は「大学」卒で85.43%、2位の「高校」卒は8.13%、3位は「大学院」卒で3.67%だった。大企業の社長は、「留学」の構成比が高く、「大学」「大学院」「留学」を合わせると9割を占めた。

 一方、全企業で「中学」卒は3万7,104人おり、大企業の社長数を上回る結果に。時代背景もあるが、社長への道は「学歴」の壁を超えて、起業意欲の時代を迎えていると分析している。

 社長の苗字でもっとも多かったのは「佐藤」で、1万8,131人。ついで「鈴木」1万6,623人、3位は「田中」で1万3,315人。大企業の社長は1位が「鈴木」、2位が「佐藤」となった。また、全社長の誕生日でもっとも多かったのが「1月1日」で8,603人、ついで「1月2日」5,947人、「1月3日」4,212人と、上位3位までを正月三が日が占めた。星座の1位は「みずがめ座」で2位は「うお座」だった。

 東京商工リサーチは、誕生日や星座は変えられないが、運も実力のうち。まずは将来につながる勉強、研さんに努め、「読書」「スポーツ」など多様な趣味で人間を磨けばいずれは社長の座に、と締めくくっている。
《田中志実》

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