教育にお金をかけたい県民の多さ、西高東低の傾向

 教育にできるだけお金をかけたいと思っている人がもっとも多い都道府県は「埼玉県」だが、トップ10のうち西日本が7府県を占めていることが、ソニー生命保険の47都道府県別 生活意識調査2016より明らかになった。

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 教育にできるだけお金をかけたいと思っている人がもっとも多い都道府県は「埼玉県」だが、トップ10のうち西日本が7府県を占めていることが、ソニー生命保険の47都道府県別 生活意識調査2016より明らかになった。

 47都道府県別 生活意識調査2016は、2016年9月7日~9月15日の9日間、全国の20歳~59歳の男女を対象に実施し、各都道府県100名の計4,700名の有効回答を得た。教育に関しては、子どもがいる人2,260名を対象に、教育に関する意見を2パターンずつ提示し、自身の考えがどちらにあてはまると思うかを聞いた。調査は前年に続いて2回目となる。

 できるだけお金をかけたいと思うものに「教育」を挙げた人の割合が高いのは、1位「埼玉県」30.4%、2位「徳島県」28.9%、3位「鳥取県」28.6%、4位「沖縄県」27.9%、5位「京都府」27.0%。トップ10のうち、西日本が7府県を占めた。教育に熱心な県民が多いのは、西高東低の傾向にあるという。

 家庭での教育方針についてみると、「しっかりと見守り、導いてあげたい」に同意した人がもっとも多かったのは、1位「山口県」58.7%、2位「兵庫県」54.9%、3位「福井県」50.0%。「子どもの自由にさせてあげたい」に同意した人がもっとも多かったのは、1位「富山県」53.5%、2位「福岡県」48.9%、3位「沖縄県」46.5%であった。

 学ぶポイントについての考えをみると、「苦手を克服してほしい」に同意した人がもっとも多かったのは、1位「北海道」43.6%、2位「香川県」42.8%、3位「兵庫県」41.1%。「得意なことを伸ばしてほしい」に同意した人がもっとも多かったのは「山梨県」64.7%、2位「富山県」62.8%、3位「岐阜県」59.0%。

 受験勉強についての考えをみると、「お金がかかっても教育サービス(学習塾など)をフル活用して挑んでほしい」に同意した人が多かった都道府県は、1位「北海道」46.2%、2位「兵庫県」45.1%、3位「香川県」44.7%。この3県は、学ぶポイントで「苦手を克服してほしい」と考える人の多さでもトップ3に入っており、お金がかかっても苦手分野をなくして受験に挑んでほしいと考える人が多いようだ。

 一方、「参考書やアプリなど低コストな教材のみで挑んでほしい」に同意した人が多かった都道府県は、1位「沖縄県」48.9%、2位「富山県」48.8%、3位「鳥取県」38.8%。1位の沖縄県と2位の富山県は、学ぶポイントで「得意なことを伸ばしてほしい」と考える人の多さでもトップ5に入っており、あまりお金をかけずに得意な分野で勝負してほしいと考える人が多い傾向にあるという。
《工藤めぐみ》

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