【大学受験2017】お茶の水女子大・大阪大、推薦・AO入試の志願状況に明暗

 旺文社教育情報センターによると、お茶の水女子大学の「新フンボルト入試」は倍率が9.9倍だったのに対し、大阪大学の「世界適塾入試」は志願倍率が1.2倍と、志願状況で明暗が分かれる結果となったことがわかった。

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 旺文社教育情報センターによると、お茶の水女子大学の「新フンボルト入試」は倍率が9.9倍だったのに対し、大阪大学の「世界適塾入試」は志願倍率が1.2倍と、志願状況で明暗が分かれる結果となったことがわかった。

 難関国公立大学における推薦・AO入試導入の動きは、平成28年度(2016年度)入試では東京大学が「推薦入試」、京都大学が「特色入試」を開始した。平成29年度(2017年度)入試では、お茶の水女子大学で「新フンボルト入試」、大阪大学で「世界適塾入試」が新たに導入されている。

 お茶の水女子大学の「新フンボルト入試」では、「図書館入試」を行った文系学科全体で113名が志願し倍率は10.3倍、「実験室入試」を行った理系学科全体で85名が志願し倍率は9.4倍だった。文理合わせて198名が志願し20名が合格。倍率(志願者数÷合格者数)は9.9倍となった。

 大阪大学は、11月16日に「世界適塾入試」出願状況の確定値を公表。募集人員270名に対して志願者数は332名、志願倍率は1.2倍だった。医学部保健学科では志願者がいなかったほか、外国語学部0.2倍、法学部0.2倍、経済学部0.3倍、理学部(挑戦型)0.5倍、歯学部0.4倍と志願者数が募集人員に満たない学部も見られた。このほか、文学部1.0倍、人間科学部1.4倍、理学部(研究奨励型)1.2倍、薬学部3.2倍、工学部1.9倍、基礎工学部3.0倍となった。

 旺文社教育情報センターは、実施初年度から約10倍の倍率となったお茶の水女子大学を「スタートダッシュとしては大成功」、大阪大学を「一部の理系学部を除いて厳しい結果」と評価している。しかし、お茶の水女子大学では合格者を出さなかった学科があるなど、課題も多いという。
《外岡紘代》

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