フィルタリング利用促進のための課題・対策を公表…総務省

 総務省は2019年8月9日、青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関するタスクフォース「青少年のフィルタリング利用促進のための課題および対策」を公表した。ペアレンタルコントロールの必要性、フィルタリングのカスタマイズ機能の周知などをあげている。

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 総務省は2019年8月9日、青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関するタスクフォース「青少年のフィルタリング利用促進のための課題および対策」を公表した。ペアレンタルコントロールの必要性、フィルタリングのカスタマイズ機能の周知などをあげている。

 「青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関するタスクフォース」では、青少年にとって安心・安全なインターネット利用環境を整備しようと2016年4月より、インターネットを適切に利用するための啓発活動、青少年を保護するための有効手段であるフィルタリングサービスについて、携帯電話事業者・OS事業者・保護者などの役割を踏まえた検討を続けてきた。

 今回、2018年2月の改正青少年インターネット環境整備法の施行後における関係者の取組状況などを踏まえ、「青少年のフィルタリング利用促進のための課題および対策」を取りまとめ、公表した。

 「青少年のフィルタリング利用促進のための課題および対策」では、スマートフォンを利用する青少年のフィルタリング利用率が4割程度と低迷する中、青少年のインターネットの安心・安全な利用を図るためにはフィルタリング利用促進が重要な課題と認識。「契約時のフィルタリング申込み・有効化措置等の促進」「フィルタリングをはじめとするペアレンタルコントロールの必要性に係る認識の醸成」「フィルタリングサービスの使いやすさの向上」という3つの観点から、課題と考えられる対策を整理している。

 このうち、「フィルタリングをはじめとするペアレンタルコントロールの必要性に係る認識の醸成」では、低年齢層を含めた青少年のスマートフォンの利用時間が長時間化している中、一部のフィルタリングサービスで利用時間制限、利用状況確認などの機能が含まれていることを訴求するなど、ペアレンタルコントロールに係るサービスについて広く周知することが重要だとした。

 「フィルタリングサービスの使いやすさの向上」では、フィルタリングで制限されているSNSを子どもに使わせるためにフィルタリングを利用しないユーザーが一定数存在することから、「高校生プラス」モードなどの選択を含め、フィルタリングのカスタマイズ機能や操作方法の周知強化が必要と指摘。コンテンツ・プロバイダと通信事業者が連携し、学識者やPTAなどの関与のもと、情報発信体制を構築するよう求めている。
《奥山直美》

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