保護者の約7割「旅行で学校を休ませる」に賛成

 アクトインディは、おでかけや旅行のために子供が学校を休むことについて調査を行い、2023年8月1日、結果を公開した。「ラーケーションの日」を利用してみたいと約9割が回答しており、休ませるのは反対でも、制度があるなら賛成という人が多いことが明らかになった。

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おでかけや旅行のために子どもが学校を休むことについて調査
  • おでかけや旅行のために子どもが学校を休むことについて調査
  • おでかけや旅行に行くために幼稚園・保育園、学校を休ませた経験の有無
  • おでかけや旅行で子供が幼稚園・保育園、学校を休むことに対する賛否
  • おでかけや旅行で学校を休むことに賛成の理由
  • おでかけや旅行で子供が幼稚園・保育園、学校を休むことに対する結果と本音
  • おでかけや旅行で学校を休むことに反対の理由
  • 「ラーケーションの日」を利用したいと思うか
  • おでかけや旅行で子供が幼稚園・保育園、学校を休むことに対する賛否とラーケーションの考え

 アクトインディは、おでかけや旅行のために子供が学校を休むことについて調査を行い、2023年8月1日、結果を公開した。「ラーケーションの日」を利用してみたいと約9割が回答しており、休ませるのは反対でも、制度があるなら賛成という人が多いことが明らかになった。

 アクトインディが運営する「いこーよ」は、2008年12月にサービスを開始した子供とお出かけ情報サイト。2022年10月時点で、子育て層の約8割が利用し、全国9万件以上の施設情報や6万件以上の口コミを掲載しているという。おでかけや旅行のために子供が学校を休むことについての調査は、全国の「いこーよ」および「いこーよアプリ」を利用したユーザーを対象にインターネットで行った。調査期間は2023年7月3日から7月27日。サンプル数は307件。

 おでかけや旅行に行くために子供に実際に幼稚園・保育園、学校を休ませたことが「ある」と回答した人は56%となった。次に、実際の経験とは別に、休むことに対する賛否を問うと「賛成」と回答した人が33%、「どちらかというと賛成」と回答した人が36%で、あわせて約7割の多くの人が賛成派という結果となった。実際の行動よりさらに本音では、もっと多くの人がおでかけや旅行で子供を休ませることに「賛成」であることがわかる。

 休むことに賛成の理由としては「家族との思い出を作るのも大事だと思うから」が6割を超え、「平日の方が空いているため、休日より満喫できるから」(53%)、「平日の方が料金が安いため、家計への負担が軽減されるから」(47%)という声も多く、平日におでかけすることにメリットを感じているようだ。

 次に、実際に休ませたことがある、もしくはないという人に分けてみると、子供を休ませたことが「ある」という人の9割が本音でも休ませることに「賛成」と回答している。一方、休ませたことが「ない」という人も、4割近くが「賛成」と回答している。実際に休ませたことはないが休ませることに反対しているわけではないという人も多いようだ。

 学校を休むことに反対の理由としては、「子供に学校は休んでいいものだと思ってほしくないから」という声が最多となった。学校の重要性や学業への影響を心配する声など「とにかく学校は休むべきではない」という考えが根強いことがわかる。

 最後に「ラーケーションの日」について尋ねてみた。「ラーケーションの日(校外学習活動の日)」とは、「休み方改革」プロジェクトの一環として2023年3月に全国で初めて愛知県で創設された、公立学校(小・中学校、高校、特別支援学校)に通う子供が学校を休み、保護者らと共に家庭や地域で探究の学びや体験・活動を自ら考え、企画実行できる制度で、年3日まで取得が可能で休んでも欠席扱いとはならない。

 ラーケーションを利用したいか尋ねたところ、「ぜひ利用したい」63%と「まあ利用したい」26%をあわせると9割近くの人が「利用したい」と回答している。

 休ませることについて賛成、反対と回答した人に分けてみると、賛成と回答した人の95%がラーケーションの利用を希望。一方、反対と回答した人でも、ラーケーションを利用したいと回答した人が7割を超えている。とにかく学校は休むべきではないという考えの人であっても、休むのは探究の学びや体験・活動のためであり、休んでも欠席扱いとならないというラーケーションのような制度ならば「利用したい」と考えている人が多いようだ。

 調査の詳細はWebで確認できる。

《中川和佳》

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