英検、準2級と2級の間に新たな級を導入…2025年度から

 日本英語検定協会(英検協会)は2023年9月29日、英検(実用英語技能検定)の「準2級」と「2級」の間に新たな級を導入すると発表した。新設級の導入は31年ぶり。準2級と2級の間に高い壁があることから、そのギャップを埋めることで学習者に身近な目標を提供したい考えだ。

教育・受験 高校生
英検5級から1級までの各級の取得にみる英語学習を登山にたとえたイメージ図
  • 英検5級から1級までの各級の取得にみる英語学習を登山にたとえたイメージ図
  • 新設級の位置づけ(難易度のイメージ)
  • 2級合格までに要する期間
  • 先生や生徒の声

 日本英語検定協会(英検協会)は2023年9月29日、英検(実用英語技能検定)の「準2級」と「2級」の間に新たな級を導入すると発表した。新設級の導入は31年ぶり。準2級と2級の間に高い壁があることから、そのギャップを埋めることで学習者に身近な目標を提供したい考えだ。

 英検はこれまで、高校1年生で準2級、高校卒業時に2級の取得を目標としたレベルを設定してきた。しかし、教育現場の先生や生徒からは、「準2級と2級は別物。その壁は大きい」という声があった。また、受験者データによると、各級の合格までに要する期間は、5級から準2級までが約1年間であるのに対し、準2級合格者が2級に合格するまでは2年近くかかっていた。

 新設級は、準2級と2級の間に位置。高校生の学びに寄り添い、高校2年生にふさわしい英語力が身に付いていることを客観的に示すことを目指す。級の新設は31年ぶり。2025年度からの開始を予定している。

 各級の合格スコアは、「準2級」が2,400点満点中1,728点、「2級」が2,600点満点中1,980点に対し、新設級は2,500点満点とし、合格スコアは準2級と2級の間を想定。CEFRで「Independent User」(B1・B2レベル)に近づきつつあることを証明し、学習者の意欲や自信を高める。

 なお、新設級の詳細については決定次第、速やかに公表するとしている。

《奥山直美》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top