【大学受験2024】英語の外部検定、利用大学は6割超

 旺文社教育情報センターは2024年2月20日、「外部検定利用入試 2024年は462大学!」と題した入試分析をWebサイトに掲載した。2024年入試で英語の外部検定(外検)を利用した大学は462校で、国公私立大全体の60.6%。制度が取り入れられた2017年から増加の一途をたどっている。

教育・受験 高校生
外検利用大学数:全大学合計  (c) 2024 旺文社 教育情報センター
  • 外検利用大学数:全大学合計  (c) 2024 旺文社 教育情報センター
  • 外検利用大学数:国公私立大別  (c) 2024 旺文社 教育情報センター
  • 各外検の採用率  (c) 2024 旺文社 教育情報センター
  • 受験生が利用した外検(2023年一般選抜)  (c) 2024 旺文社 教育情報センター
  • 外検の利用方法  (c) 2024 旺文社 教育情報センター
  • 利用できる外検のレベル(最易レベル)  (c) 2024 旺文社 教育情報センター

 旺文社教育情報センターは2024年2月20日、「外部検定利用入試 2024年は462大学!」と題した入試分析をWebサイトに掲載した。2024年入試で英語の外部検定(外検)を利用した大学は462校で、国公私立大全体の60.6%。制度が取り入れられた2017年から増加の一途をたどっている。

 入試分析「外部検定利用入試 2024年は462大学!」は、旺文社が2024年の入試について、全大学の募集要項、入試ガイド、Webサイトなどを調査してまとめたもの。専門職大学、通信のみの大学、文部科学省所管外の大学校は除き、推薦型は公募制を集計した。

 調査結果によると、2024年は例年よりも大幅に利用大学が増加。国公私立大別、入試種別にみると、特に増加が顕著だったのは私立大の一般選抜だった。外検利用大の割合は、一般選抜で「国立大」22.0%、「公立大」6.3%、「私立大」44.0%。総合型・推薦型で「国立大」59.8%、「公立大」31.6%、「私立大」53.6%。合計で「国立大」62.2%、「公立大」31.6%、「私立大」65.0%となる。なお、一般、総合・推薦の両方をやっている大学があるため、合計は単純に両方の割合を足した数値にはならない。

 各大学が利用可としている外検は、「英検」が一般選抜98%、総合型・推薦型99%で、100%に近い。また、受験生が実際に使った外検も2023年の一般選抜で「英検」が9割を占めるなど突出している。各大学の採用率でみると、一般選抜で「GTEC CBT」92%、「TEAP」87%、総合型・推薦型で「GTEC CBT」87%、「GTEC検定版」81%も多くで利用可能であったものの、受験生が実際に利用したのは「TEAP」6.8%、「GTEC」2.2%にすぎなかった。

 外検の利用方法としては、一般選抜では「得点換算」68.8%、総合型・推薦型では「出願資格」48.5%が多かった。また、利用できるレベル(英検)は一般選抜で「2級」41.7%、「準2級」34.1%、「準1級」15.1%、総合型・推薦型では「準2級」33.1%、「2級」32.1%、「3級以下」7.6%の順で多かった。準2級など、低めのレベルでも可とする大学の割合が若干増えてきており、旺文社教育情報センターは「すでに私立の難関大は外検利用を導入済みで、近年の新規導入校は比較的入試レベルが易しい大学が多いため」と分析した。

 詳細データは、旺文社教育情報センターWebサイトで公開している。

《木村 薫》

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