【大学受験2024】共通テストが変わる前年、東大を目指す受験生は最後までチャレンジを…駿台

 東大合格に向けての充実したカリキュラムと合格実績をもつ駿台予備学校お茶の水3号館(東大専門校舎)にて、クラス担任の浦野恭平氏と石橋宏亮氏に入試直前期の勉強と心構えについて話を聞いた。

教育・受験 高校生
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駿台予備学校 課長補佐・浦野恭平氏と主任の石橋宏亮氏
  • 駿台予備学校 課長補佐・浦野恭平氏と主任の石橋宏亮氏
  • 駿台予備学校 課長補佐の浦野恭平氏
  • 駿台予備学校 主任の石橋宏亮氏
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 2024年度大学入試がいよいよ目前に迫ってきた。東大志望の受験生は、今この時期に何に取り組めば良いのか。また、次年度に挑む高校2年生は、来年に向けてどう過ごすべきか。

 東大合格に向けての充実したカリキュラムと合格実績をもつ、駿台予備学校お茶の水校3号館(東大専門校舎)にて、クラス担任の浦野恭平氏と石橋宏亮氏に話を聞いた。

文科二類、理科二類に人気集まる

--まずは昨年(2023年度)の東大入試を振り返り、出願傾向と総括をお願いいたします。

浦野氏:昨年の東大志願者は全体で前年より2%減少、その内訳として文系が3%、理系が1%の減少でした。近年は大学全体として文系の人気が低下し、理系の人気が上昇する文低理高の傾向がありますが、東大においても同様で、新型コロナウイルスや景気低迷の影響で、実学志向をもつ受験生が増加したためだと思われます。

 文系全体の志願者は減少傾向ですが、経済・経営・商学系の人気は続いており、2022年度の経済・経営・商学系統の志願者数を100とすると、2023年度は104と増加が見られました。東大も例外ではなく、文科二類の志願者は2022年度が前年比7%増、さらに2023年度は1%増と2年連続で増加しています。一方、法曹関係への進学が多い、文科一類の2023年度の志願者は4%減少しました。また、文学部などを進学先とする文科三類も5%減少し、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の得点をもとに2次試験受験者を絞り込む「第一段階選抜」は実施されませんでした。

石橋氏:「第一段階選抜」は、東大の今後の入試において注目すべきキーワードだと思っています。2023年度の東大入試の第一段階選抜通過ライン(以下、1次通過ライン)は、文科一類が53.2%、文科二類が50.4%と、ともに50%台という異例の低さとなりました。理科一類の志願者は前年比140人減の2,838人と10年ぶりに2,900人を下回り、1次通過ラインも60.3%に低下。東大の2次試験合格者における最低点も理科一類が約315点、理科二類が約313点と拮抗し、2014年以来の逆転となりそうな勢いでした。

 一方、理科二類の志願者数は2022年度に前年比13%増加し、さらに2023年度も3%増加する人気で、この結果、1次通過ラインが79.0%まで跳ね上がりました。本来は理科一類で合格を狙えた層が、理科二類に流れたことによって、理科二類の1次通過ラインを押し上げ、理科一類の1次通過ラインを下げてしまったと言えます。当初から理科二類を志願していた受験生にとっては、競争が厳しくなってしまったと言えるでしょう。理科三類においては、第一段階選抜の予定倍率が3.5倍から3.0倍となった影響から、1次通過ラインは58.8%から71.1%へ上昇しました。

 理科二類と理科三類を除き、1次通過ラインが60%以下であることから、少子化によって成績上位層の人数が減少していることに加え、コロナ禍の影響による学習の遅れなどにより、合否を分けるライン付近の受験生の学力の完成度が低下傾向にあることが読み取れます

駿台予備学校 クラス担任の浦野恭平氏

共通テスト、2024年度の難易度変化は落ち着く可能性

--過去3回の共通テストの傾向と、東大を目指す受験生に必要な対策を教えてください。

浦野氏:共通テストの初年度にあたる2021年度は比較的容易で、文理ともに5教科平均点は60%以上でした。2年目は数学を中心に難易度が上がり、5教科平均点は500点を少し上回る程度まで低下しましたが、3年目の2023年度は、初年度と2年目の中間的な平均点に落ち着きました。2025年度から新課程に移行するため、現行課程最後の2024年度は難易度変化は落ち着いたものになると思われます。

 東大を目指すようなハイレベル層は、共通テストよりも2次試験に重点を置く傾向がありますが、それでも2023年度の東大合格者は共通テストで平均9割を得点しています。「9割」はひとつの壁であり、ここを突破する必要があるのです。

 ちなみに、東大入試では共通テストの素点900点が110点に圧縮換算され、2次試験の配点は440点です。2023年度の理科一類の合格者平均点が約350点ですから、仮に共通テストで9割(約100点)が取れたとして、2次試験で残りの250点を取る必要があります。つまり、共通テストと2次試験の配点上の比率は1対4ですが、合格者平均点では1対2.5になるわけです。いかに共通テストの比率が大きいか、わかっていただけると思います。

石橋氏:共通テストの数学は、2022年度は理系生でも苦戦していましたが、2023年度は平均点が上がりました。やっと受験生側の対策が追いついてきたという見方もできます。大学入試センター試験(以下、センター試験)および、その前身である大学共通第1次学力試験で得点調整があったのは、1989年、1998年、2015年でした。それが、共通テストに移行してからは2021年、2023年と隔年で発生しており、これは異常事態だといえます。そのような状況でも、東大合格者の得点水準はセンター試験のときと変わりません。どのような傾向で出題されても、東大受験生は安定した対応力が求められることがわかるかと思います。

 今、浦野からも共通テストの重要性について解説がありましたが、私も、共通テストと記述式試験は、上下関係ではなく同列に扱う謙虚さが大事だと考えています。一部の受験生は、マーク式の共通テストより、記述式の2次試験の方が高尚だと勘違いしているようですが、完答できなくても途中の式などで部分点がもらえることもある記述式に比べ、正解・不正解が明確なマーク式試験は、100%の理解度を求められます。

 また、点数上も軽視できません。文科類の数学、理科類の国語が80点で、選択科目は2科目120点なので、1科目60点です。つまり、110点の配点がある共通テストは、120点満点の英語や文科類の国語、および理科類の数学に次ぐ、3番目に配点が大きい科目だと言えます。共通テストの素点が、少数点以下の最後の戦いで効いてくる側面もあります。

駿台予備学校 クラス担任の石橋宏亮氏

しっかりとした土台と、初見の問題への対応力が求められる

--東大の2次試験について、その傾向と対策を教えてください。

石橋氏:東大の2次試験では、単なるテクニックではなく、基礎基本を重んじた広範な知識と柔軟な発想を求められます。各科目で出題ルールはある程度固定されており、それに応じた対策が必要です。

 傾向について教科別でお話しすると、英語は大きな変動が見られません。共通テストのリーディングとリスニングの配点は、リーディング140点、リスニング60点に換算され、素点よりもリスニングの割合が小さくなっています。これは、2次試験でもリスニングを課すので、それをより高く評価するためだと考えられます。リスニング開始までにどれだけ解き進められるかのスピード勝負になります。英語は120分で120点満点なので、1分1点と考えることができ、その配分が戦略上重要になります。また、2023年度の自由作文のテーマ「30年後の移動手段」は、2008年度に類題が出題されており、大学側が過去問研究の重要性を示唆しているとも読み取れます

 数学においては、理系数学の平均点の下降が続いています。一方で、2023年度の文系数学は非常に易しく、前年度平均点より約20点も上昇しました。大問が文科類は4問、理科類は6問出題されており、毎年図形が絡む問題が必出です。時間内に完答するのは難しいため、各設問に触れたうえで、解答可能な問題に焦点を当てることが鍵となります。

 国語は全問記述式で、現代文では2017年度以降、2行解答欄の説明問題が3題出されています。また、100字以上120字以内の字数制限がある記述問題が続いています。古文では解答欄が小さく要約力が重視されます。漢文は基礎を重んじた出題が行われており、基礎を抑えていれば理系でも十分な得点を獲得できます。

 選択科目、つまり文科類の世界史・日本史・地理、理科類の物理・化学・生物・地学は、制限時間150分で2つの選択科目の問題を解き終えなければなりません。これらはある程度目処が立った段階で早めに過去問に触れることも大切です。時間配分の感覚を養うことももちろんですが、過去にどのような出題があったか把握し、出来なかった箇所については教科書に立ち返ることで復習の効率もあがります。

浦野氏:理科については、物理に大きな変化がありました。例年は、力学、電磁気、その他の3題が出題されていましたが、2023年度は難解な融合問題が出題され、当日パニックになってしまった受験生もいたようです。しかし、結果的に物理の平均点は前年と変わらず、東大側が理科の得点調整を行ったのではないかと考えています。

石橋氏:今回の物理のように、年度によりどの科目で難易度が上がるか、傾向に変化が生じるか、先読みはできません。2023年度は文科類では世界史の論述で苦戦した学生が多かったように思います。

浦野氏:東大を目指す人たちに知っておいて頂きたいのは、東大の入試では難問でたとえ解答までたどり着けなくても、途中の論理を示すことができれば、その過程も評価され、点数をもらえるというのが大きな特徴であるということです。教科書をベースとした盤石な土台作りをしたうえで、初見の問題への対応力を鍛えていくことが重要です。

「共通テストにおいて『9割』はひとつの壁。ここを突破する必要がある」(浦野氏)

弱腰にならずチャレンジを

--現在の高校2年生が受験する2025年度から、新学習指導要領に基づいた入試が展開されます。その前年度となる今年度の受験生はどのような心構えで試験に臨むべきでしょうか。

浦野氏:2025年度の共通テストからは、国語は現代文の大問が2問から3問に増え、試験時間も10分延長され90分となります。その増加する1題は新傾向問題の出題が予告されています。数学は数学②(数学II、数学B、数学C)の出題範囲が広くなります。英語はリーディング、リスニングでそれぞれ新傾向問題の出題が予告されています。もっとも大きな変化として、新教科「情報」が導入されます。

 通常、入試が変わる前年は安全志向が強まると言われています。たとえば、2006年度センター試験にリスニングが追加された際、その年の浪人発生率は約14%減少しました。同様に2015年に新課程に基づいた入試が始まり、その前年も浪人生は約13%減少しています。受験生が弱腰になる一方で、リスニング初年度の問題は易しく、平均得点率は72.5%でした。

 そうした経緯から、「情報」も初年度の難易度は低いと推測されます。それでも、今年8月の駿台の東大入試実戦模試の受験者数は、文系と理科二類において、昨年8月に比べて軒並み減少しています。これから努力すれば伸びる可能性がある現役生が新課程の入試を怖がり、早々にドロップアウトしたのかもしれません。そもそも、現役の高3生の数は昨年に比べて3万2,000人ほど少なく、共通テスト出願者も減少し、約49万2,000人にまで減っています。共通テストが近づくにつれ、特に今年は弱腰になる受験生の増加が見込まれる中で、東大を目指す受験生は、最後までチャレンジしてほしいと思います。

石橋氏:その通りだと思います。実際に過去の事例として、2021年度の共通テスト元年には、文科二類で第一段階選抜が行われず、一橋大学経済学部の倍率が大きくアップしました。踏みとどまって東大を志願した受験生には、合格のチャンスが広がったと言うこともできます。

 理科類においては、本来なら一類、三類を志望する受験生が弱腰になり、二類に流れる傾向がより顕著になる可能性があります。また、文科類ではここ数年、文科各類の合格者最低点は変動しながら拮抗しており、一概に「ここが受かりやすい」とは言えない状況です。今後は理科一類・二類にも同様の状況が生じる可能性があります。

浦野氏:つまり、共通テストでも2次試験でも、「自分はできなかったと思ったら、平均点も低かった」ということは十分起こり得ます。特に共通テストでは、自己採点次第でどの科類に出願するべきか悩む人もいると思いますが、テストが終わった時点で、自己採点集計(ベネッセ・駿台主催の「データネット」)を活用して分析もできますので、最後まで冷静に、あきらめずに勝負をしてください。

--東大に合格する生徒の共通点とは。お二人のご意見を聞かせてください。

浦野氏:まずは、授業をしっかり聞いて予習復習をする、規則正しい生活をするなど、当たり前のことが当たり前にできること。次に、自分を客観視できること。合格者には、奢ることなく謙虚な心を持った生徒が多いと思います。そして、良きライバル、友達がいる生徒ですね。

石橋氏:第一に、総合力があること。得意科目がある生徒より、苦手科目がないオールラウンダーの方が東大に合格しやすいとされています。本番までにいかに苦手を克服するかが鍵になると思います。

 第二に、文系理系を問わず、言語に強いこと。理系科目でも、優れた読解力があればケアレスミスが減ります。これから本番までに読解力を鍛える方法として、定期テストや模擬試験の現代文を、正解の根拠をしっかりと考えながら復習することをお勧めします。

 第三は、やはり謙虚さですね。「自分の解答が減点されるのはおかしい」といった傲慢な態度を取ったり、先生などに責任転嫁したりするのではなく、謙虚に向上心をもって学ぶ姿勢が、解答の精度を高めます。

 最後に、決めたことをやり抜く姿勢。焦ってあれもこれも手を出さず、ひとつのことに集中することが大切です。

「最後まで冷静に、あきらめずに勝負をしてほしい」と石橋氏

英語の対策を万全に

--この時期、共通テストと2次対策の両立、さらに東大と私立併願対策の両立をどう進めるべきでしょうか。

浦野氏:現役合格者に聞くと、10月頃から多くの高校で共通テスト対策の授業が始まるようですね。共通テスト対策で遅れがちなのが、いわゆる逆さ科目(理系受験者の文系科目、文系受験者の理系科目)です。配点が多い国語も、直前対策では追いつかないので早めに取り組むことが重要です。文理を問わず英語もしっかり対策してください。

 2次試験は、数学は10点や20点でも合格できる場合もありますが、英語は120点中65点以下だとほぼ合格できません。とにかく毎日英語に触れることが大切です。

石橋氏:リスニングは、イヤホンを使って電車や徒歩での通学時間を有効活用するのも良いですね。私立大学の入試はそれぞれ癖があり、東大とは異なる対策が必要ですので、事前に対応しておくことが肝心です。できれば年内に1、2年分の過去問を見ておいてください。

 年内は過去問をフルで解くのは時間的にも厳しいと思うので、小分けにして解いていくことをお勧めします。共通テストの過去問でも、国語は大問が現代文2問、古文と漢文の計4問で80分の試験なので、1日1問を20分の小テストとして実施すれば、4日間で1年分を解くことができます。この方法は東大の2次試験、私大の過去問にも応用が効きます。こうして少しずつ苦手分野を克服していけると良いと思います。

 また、東大は記述試験なので、高校の先生などに添削してもらうと良いでしょう。特に英作文、現代文の記述、地理・歴史の論述問題は客観的な評価が必要ですから、週1回くらいのペースで見てもらう機会があれば理想的だと思います。

--2025年度に受験予定の現在高校2年生にも、アドバイスをいただければと思います。

浦野氏:高校2年生には十分な時間があります。この時期に英数国を中心に基礎をしっかり固めておけば、高校3年生になった段階で、苦手な分野を補強しながら応用力を養うことができます。

石橋氏:高校2年生は新課程入試の初年度ですが、他の受験生も同条件ですし、授業で使ってきた教科書に準じた出題がされるので、必要以上に心配しなくて良いと思います。同条件で差がつく場合、大きなポイントは3つに絞られます。

 まず、基礎の定着。授業を大切にし、英数国において早い段階で弱点を克服しておいてください。次に、応用実践力。基礎知識をいかに組み合わせ、応用できるかが鍵となります。最後に、情報とその解釈のためのリテラシー向上です。氾濫する情報に惑わされず、客観的に情報を取捨選択し、自信をもって臨むことが重要です。

保護者のサポート、キーワードは「親」と「食」

--受験直前期、保護者ができるサポートは何でしょうか。

浦野氏:親とは、その漢字に示されるように「木の上に立って見守る存在」です。この時期の受験生は、自立と依存が入り混じる複雑な気持ちを抱えていますが、保護者の皆様には、わが子の自律を尊重し、理解者として見守っていただきたいと思います。たとえ模試で厳しい判定が出た場合でも、「勉強してないから」とか「あきらめなさい」などと否定せず、がんばりを評価して背中を押してあげてほしいですね。

石橋氏:私からは保護者にサポートしていただきたい3つの側面をお伝えします。

 ひとつめが、スケジュール管理と手続きサポートです。家族のカレンダーで、出願・受験・発表・手続きなどの日程を共有して、必要に応じてweb上の操作や書類送付などをサポ―トしていただきたいと思います。次に、共有スペースのルール化と本音が言える雰囲気作りです。「経済面で親に遠慮して、併願の希望を言い出せない」という受験生もいます。食事やお風呂の時間を定めるなど、家族内での規則正しい過ごし方が、円滑なコミュニケーションにつながるかもしれません。最後に何よりも健康管理ですね。食事は既製品でも構いませんが、1日3食しっかり食べる環境を作ってあげてください。

 浦野からは「親」という漢字の話がありましたので、私からも漢字のお話をいたしますが(笑)、「食」という漢字は、「人が良くなる」と書きます。受験生には、しっかりと栄養を取ってベストコンディションで試験に臨み、夢を叶えて欲しいと思います。

--ありがとうございました。


 多くの生徒を東大に送り込んできたお二人に、仔細にわたる入試分析、具体的な対策についてお話しいただいた。受験生には、本番までの数か月の過ごし方として参考になるのではないだろうか。体調管理をしっかりして、どうか最後まで自分を信じてがんばってもらいたい。

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《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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