留学させたい小学生の親7割「英語を話す力」重視…Z会調査

 増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、栄光ゼミナールは2023年12月19日、「小中高生の家庭の英語学習・海外留学に関する調査」の結果を発表した。高校生の2割が留学・ホームステイを経験しており、小学生の保護者の7割が「今後留学させたい」と考えていることがわかった。

教育・受験 小学生
「英語4技能」のうち、子供に特に身につけさせたい力は何?
  • 「英語4技能」のうち、子供に特に身につけさせたい力は何?
  • 子供は現在、学校の授業外で、英語に関する学習や習い事などをしている?
  • 現在、子供はどのような学習や習い事に取り組んでいる?
  • 子供が英語に関する学習や習い事に取り組んでいる目的は?
  • これまでに、子供が英語に関する学習や習い事に取り組まなかった理由は?
  • 英語を学ぶために、子供が留学やホームステイなどを経験したことがある?経験させたい?
  • 子供が何年頃から、留学やホームステイを経験させてもよい?
  • 子供がひとりで海外留学やホームステイに行く場合、どのくらいの期間経験させたい?

 増進会ホールディングス(Z会グループ)のグループ会社、栄光ゼミナールは2023年12月19日、「小中高生の家庭の英語学習・海外留学に関する調査」の結果を発表した。高校生の2割が留学・ホームステイを経験しており、小学生の保護者の7割が「今後留学させたい」と考えていることがわかった。

 「小中高生の家庭の英語学習・海外留学に関する調査」は、栄光の教室に通う小学1年生~高校3年生の子供を持つ保護者を対象にインターネットで実施した。調査期間は、2023年11月4日から14日。有効回答数は2,372名。

 学校の授業外で、英語に関する学習や習い事をしているか、聞いたところ、小学生保護者の50.6%、中学生保護者の68.5%、高校生保護者の58.3%が「現在、英語に関する学習や習い事などをしている」と回答した。また、小学生保護者と高校生保護者の約3割が「現在はしていないが、以前英語に関する学習や習い事をしていたことがある」と回答した。

 「している」と回答した保護者に、どのような学習や習い事に取り組んでいるかを聞いた。中学生・高校生の最多は「学習塾」で約9割にのぼった。小学生は、「英会話教室(ネイティブ講師)」37.0%、「学習塾」33.4%、「英会話教室(日本人講師)」20.5%と続く。子供が英語に関する学習や習い事に取り組んでいる目的は、中学生・高校生の最多は「受験対策」で、中学生68.0%、高校生78.8%にのぼった。また、約4割弱が「学校での学習内容の定着」と回答している。小学生では「教養として英語を身につけておくと将来役立つため」が最多で63.2%だった。また、「英語の先取り学習」や「子供自身が英語に興味がある、英語学習への意欲が高い」といった回答も約3割だった。

 「したことがない」と回答した保護者に、その理由を聞いた。いずれの年代の保護者ともに最多は「子供が英語に対して興味をもたなかったから」という理由だった。小学生では「英語の学習よりも受験勉強の優先順位が高いから」という回答が約3割となった。私立中学受験の主流は、国語・算数・理科・社会の4教科受験であるため、英語よりもまずは中学受験対策に注力したいと考えている保護者が多いと考えられる。また、中学生・高校生は、「習い事や部活動などで忙しく、英語を学ぶ時間が取れないから」という回答が約3割となった。

 英語4技能(話す・聞く・読む・書く)のうち、特に子供に身につけさせたい力を聞いたところ、「英語を話す力」がもっとも多く、小学生保護者78.7%、中学生保護者71.9%、高校生保護者67.5%となった。子供の海外留学やホームステイの経験は、「すでに留学やホームステイなどを経験したことがある」と回答したのは、小学生保護者の4.2%、中学生保護者の6.4%、高校生保護者の21.7%だった。また、「これまでに経験はないが、今後留学やホームステイなどを経験させたい」と回答したのは、小学生保護者の72.4%、中学生保護者の56.2%、高校生保護者の33.9%だった。

 子供の進学先を選ぶ際に、学校の英語教育の取組みを「とても重視する」「やや重視する」と回答したのは、小学生保護者の78.3%、中学生保護者の63.3%、高校生保護者の58.3%だった。「重視する」と回答した保護者に、魅力的に感じる取組みを聞いたところ、いずれも「ネイティブ教員による授業数が多い」が最多となった。ついで、「希望者が参加できる海外研修制度がある」も、半数以上の保護者が魅力的だと思っていることがわかった。

《中川和佳》

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