大雪で被害を受けた学生へ、給付奨学金など支援策…JASSO

 日本学生支援機構(JASSO)は2024年1月26日、1月23日からの大雪などによる災害の支援策について公表した。被害を受けた学生などに対し、給付奨学金の家計急変採用、貸与奨学金の緊急採用・応急採用などの申請を受け付ける。

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令和6年(2024年)1月23日からの大雪などによる災害で被害を受けた学生への支援策について
  • 令和6年(2024年)1月23日からの大雪などによる災害で被害を受けた学生への支援策について
  • 災害救助法適用地域

 日本学生支援機構(JASSO)は2024年1月26日、1月23日からの大雪などによる災害の支援策について公表した。被害を受けた学生などに対し、給付奨学金の家計急変採用、貸与奨学金の緊急採用・応急採用などの申請を受け付ける。

 1月23日からの大雪などで、岐阜県不破郡関ケ原町が災害救助法適用地域となった(法適用2024年1月24日)。JASSOは、支援策として「災害救助法適用地域の世帯の学生等に対する給付奨学金の家計急変採用、貸与奨学金の緊急採用・応急採用」「奨学金返還者からの減額返還・返還期限猶予の願出」「居住する住宅に半壊以上等の被害を受けた学生等からの支援金」の申請を受け付ける。なお、災害救助法の適用を受けない近隣の地域で、同等の災害にあった世帯の学生など並びに同地域に勤務し勤務先が被災した世帯の学生などで同等の災害にあったものについても、適用地域に準じて取り扱う。

 「給付奨学金(家計急変採用)/貸与奨学金(緊急採用・応急採用)」の対象は、災害により家計が急変し、奨学金の給付または貸与を希望する人(災害救助法適用地域の世帯の学生など)。申込方法は、在学している学校を通じて申し込む。奨学金の種類は給付奨学金、第一種奨学金(利子なし)、第二種奨学金(利子付)。

 「減額返還・返還期限猶予」の対象者は、災害などにより奨学金の返還が困難となった人。願出方法は「奨学金減額返還願」もしくは「奨学金返還期限猶予願」を日本学生支援機構へ提出する。そのほか、「JASSO災害支援金」の対象者は、災害により学生など本人やその生計維持者が現に住んでいる家が、半壊(半流出・半埋没および半焼失を含む)以上の被害を受けたり、床上浸水となったり、自治体からの避難勧告などが1か月以上続いたりした人(外国人留学生を含む)。申請方法は、在学している学校を通じて申し込む。支給額は10万円(返還不要)となっている。詳細はWebサイトで確認できる。

 なお、新潟県、富山県、石川県、福井県は、能登半島地震にかかる災害救助法適用地域(法適用1月1日)となっており、災害により家計が急変したことにより奨学金を希望する人は、該当者全員の推薦を受け付けている。また、災害救助法の適用を受けない近隣の地域で、同等の災害にかかった世帯の学生・生徒並びに同地域に勤務し勤務先が被災した世帯の学生・生徒で同等の災害にかかったものについても、採用できる場合があるので、いずれの場合も学校窓口に相談することを勧めている。

《田中志実》

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