学情は2024年2月5日、「就職人気企業ランキング」の結果について、2016年卒から2025年卒までの10年分を比較し公表した。旅行や商社、金融人気から、2022年卒以降はデジタルコンテンツ提供企業が人気を集めていることがわかった。
就職人気企業ランキングの10年前にあたる「2016年卒」では、1位ANA（全日本空輸）、2位伊藤忠商事、3位オリエンタルランド、4位JTBグループ、5位三菱東京UFJ銀行、6位資生堂、7位JAL（日本航空）、8位サントリーホールディングス、9位丸紅、10位三井住友銀行だった。航空や旅行、レジャー関連が4社、商社・金融がそれぞれ2社ランクインしており、旅行と商社、金融が人気を誇っていた。
ANA（全日本空輸）は、2016年卒～2019年卒の調査で、4年連続首位を獲得。JAL（日本航空）もトップ10に入っており、航空が人気を集めていたことがわかる。
一方、2023年調査の「2025年卒」では、1位伊藤忠商事、2位講談社、3位集英社、4位任天堂、5位アサヒ飲料、6位大日本印刷（DNP）、7位KADOKAWA、8位オリエンタルランド、9位小学館、10位味の素だった。
2020年卒～2025年卒では、6年連続で伊藤忠商事が首位を独占。そのほか、味の素やアサヒ飲料など「食品」も高い人気を誇っている。任天堂は、2021年卒で9位にランクイン以降、2022年卒6位、2023年卒5位、2024年卒2位、2025年卒4位とトップ10に入り続けている。
2022年卒のランキング（2020年調査）以降では、講談社や集英社もトップ10の常連となった。ゲームや電子コミック、動画など、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めている。
また伊藤忠商事のみ、10年間トップ10に入り続けた。トップ10に入る企業は毎年入れ替わるため、伊藤忠商事は、継続して学生からの人気を集めていることがわかった。
2023年調査は、2023年4月1日～10月31日の期間、2025年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生を対象に行った。有効回答数は7,715名。
◆2025年卒就職人気企業ランキング（2023年調査）
1位：伊藤忠商事
2位：講談社
3位：集英社
4位：任天堂
5位：アサヒ飲料
6位：大日本印刷（DNP）
7位：KADOKAWA
8位：オリエンタルランド
9位：小学館
10位：味の素
◆2016年卒就職人気企業ランキング（2014年調査）
1位：ANA（全日本空輸）
2位：伊藤忠商事
3位：オリエンタルランド
4位：JTBグループ
5位：三菱東京UFJ銀行
6位：資生堂
7位：JAL（日本航空）
8位：サントリーホールディングス
9位：丸紅
10位：三井住友銀行
