小中学生の好きな教科・嫌いな教科、1位は…学研教育総研

 学研教育総合研究所は2024年2月28日、2023年10月~11月に小中学生の保護者を対象に実施した調査から、学習や学校生活の実態・意識に関する結果を公表した。小学生は好きな教科1位体育、嫌いな教科1位算数、中学生は好き・嫌い共に1位数学であることが明らかになった。

教育・受験 中学生
小学生・中学生の一番好きな教科・一番嫌いな教科
  • 小学生・中学生の一番好きな教科・一番嫌いな教科
  • 受験する高校を選ぶ際に重視したいこと
  • 生成AIを利用したことがある人の割合

 学研教育総合研究所は2024年2月28日、2023年10月~11月に小中学生の保護者を対象に実施した調査から、学習や学校生活の実態・意識に関する結果を公表した。小学生は好きな教科1位体育、嫌いな教科1位算数、中学生は好き・嫌い共に1位数学であることが明らかになった。

 学研教育総合研究所はネットエイジアの調査協力のもと、2023年10月27日~11月1日の6日間、ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする小学生(1~6年生)と中学生(1~3年生)の子供をもつ保護者を対象に、調査を実施した。調査はモニター母集団から抽出し、保護者付き添いのもと子供本人が回答。有効回答数は、小学生調査は小1~小6の男女各100名で、1,200サンプル。中学生調査は、中1~中3の男女各100名で600サンプルを得たという。

 今回公表した「小学生・中学生の学習・学校生活に関する調査」は、第1弾として2023年12月に発表した「日常生活に関する調査結果」、第2弾として2024年2月7日に発表した「日常生活に関する調査」に続き、第3弾となる。

 調査では、一番好きな教科と一番嫌いな教科について質問した。その結果、小学生で一番好きな教科は1位「体育」21.7%、2位「算数」「図画工作」17.7%、4位「音楽」8.8%、5位「国語」8.1%となり、主要5教科以外の教科が人気であることが判明した。

 一番嫌いな教科は1位「算数」22.8%、2位「国語」18.4%、3位「体育」8.1%、4位「図画工作」5.0%、5位「社会」4.3%となり、好きな教科にランクインした「算数」「国語」「体育」「図画工作」は、好きな子供も多い一方で、嫌いな子供も多いことがうかがえる結果となった。

 中学生では、一番好きな教科は1位「数学」21.3%、2位「英語」「保健体育」いずれも12.5%、4位「社会」11.3%、5位「理科」9.5%であった。一番嫌いな教科は1位「数学」22.2%、2位「英語」16.7%、3位「国語」11.8%、4位「理科」「社会」8.2%となった。中学生では、一番好きと一番嫌いな教科1位「数学」、2位「英語」が同じで、「理科」「社会」も共に4位、5位にランクインしていることから、教科の好き嫌いが二極化しているようすがうかがえる。

 中学生に受験する高校を選ぶ際に重視したいことについての質問では、1位「自宅からの距離」56.8%、2位「偏差値」46.2%、3位「学校の教育方針」23.5%、4位「部活動」21.3%、5位「在校生の雰囲気」21.0%となった。保護者が重視したいことは、1位「自宅からの距離」52.7%、2位「偏差値」42.2%、3位「学校の教育方針」27.2%とトップ3は子供と同じ結果となった。4位「学費」は保護者と子供で違う結果となったが、5位「在校生の雰囲気」は同じであることもわかった。

 ChatGPTなどの対話型生成AIの利用経験について、学校で利用したことがあるかをきいたところ、「ある」と回答した人の割合は小学生9.8%、中学生16.2%となった。また、対話型生成AIを家庭で利用したことがあるかは、「ある」と回答した人の割合は小学生12.5%、中学生16.5%となった。

 今回の調査結果の詳細は、学研教育総合研究所の白書シリーズWeb版にて確認できる。

《いろは》

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