【大学受験2026】京大、理学部と工学部に「女子枠」新設

 京都大学は2024年3月21日、2026年度(令和8年度)入学者選抜から、理学部と工学部の特色入試において、女性募集枠を新設すると発表した。理学部は総合型選抜で15人、工学部は学校推薦型選抜で24人を女性募集枠とすることで、女性比率を向上させる狙い。

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京都大学、特色入試(女性募集枠)の新設について
  • 京都大学、特色入試(女性募集枠)の新設について
  • 令和8年度理学部特色入試入学者選抜方法について(女性募集枠)
  • 令和8年度理学部特色入試入学者選抜方法について(女性募集枠)
  • 令和8年度工学部特色入試入学者選抜方法について(女性募集枠)一部

 京都大学は2024年3月21日、2026年度(令和8年度)入学者選抜から、理学部と工学部の特色入試において、女性募集枠を新設すると発表した。理学部は総合型選抜で15人、工学部は学校推薦型選抜で24人を女性募集枠とすることで、女性比率を向上させる狙い。

 女子枠の導入の背景にあるのは、多様性の確保。特に、理系分野では以前から多様な学生の確保が課題となっており、文部科学省も各大学に対し、理工系分野での女子を対象とした入試などの工夫を求めている。

 京都大学が新設する女性募集枠は、高校での活動や成果などを考慮する独自の入試制度「特色入試」で、2026年度入学者選抜から理学部と工学部において新設。理学部は総合型選抜、工学部は学校推薦型選抜に女性募集枠を設ける。

 理学部の募集人数は、物理学・数学入試が10人、宇宙・地球惑星科学入試が5人の計15人。一般枠との併願は不可。出願要件は、理学部での学びを強く志望し、合格した場合は必ず入学を確約する者、2026年度大学入学共通テストにおいて、指定された教科・科目を受験する者。提出書類は調査書・学業活動報告書・学びの報告書の3点となる。

 工学部は、地球工学科5人、物理工学科5人、電気電子工学科7人、情報学科2人、理工化学科5人の計24人で、建築学科は女性募集枠を設けない。一般枠との併願は、電気電子工学科のみ不可。そのほかの学科は、一般枠と女性募集枠との併願ができる。提出書類は調査書・推薦書のほか、学科により学びの設計書、学びの報告書、顕著な活動実績の概要が必要。そのほか、出願要件などは京都大学のWebサイトで確認できる。

 京都大学のWebサイトでは、このほか、理学部の物理学・数学入試(女性募集枠)と宇宙・地球惑星科学入試(女性募集枠)のサンプル問題も掲載しており、出題の意図とあわせて見ることができる。今回の予告については、2024年3月21日時点のものであり、今後、内容について変更などが生じた場合には、随時、京都大学のWebサイトにおいて公表するとしている。

《川端珠紀》

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