【大学受験2024】東大入試…合格成績は文科低下、理科上昇

 SAPIX YOZEMI GROUPによる東大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「東大研究室」は2024年3月26日、2024東大入試状況「一般選抜 最終合格者最低点・平均点」を公開した。2024年度の一般選抜合格者の成績は、文科で低下、理科で上昇した。2025年度受験生向けアドバイスも掲載している。

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2024年度東京大学一般選抜第2次学力試験実施状況 (c) 2024 Y-SAPIX by SAPIX YOZEMI GROUP
  • 2024年度東京大学一般選抜第2次学力試験実施状況 (c) 2024 Y-SAPIX by SAPIX YOZEMI GROUP
  • 2024東大入試状況「一般選抜 最終合格者最低点・平均点」

 SAPIX YOZEMI GROUPによる東大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「東大研究室」は2024年3月26日、2024東大入試状況「一般選抜 最終合格者最低点・平均点」を公開した。2024年度の一般選抜合格者の成績は、文科で低下、理科で上昇した。2025年度受験生向けアドバイスも掲載している。

 2024東大入試状況「一般選抜 最終合格者最低点・平均点」は、2024年度の東京大学一般選抜について、合格者の最高点、最低点、平均点、得点率、動向などをまとめたもの。

 東京大学2024年度一般選抜の合格者成績(最終合格者の得点)における最低得点率は、前年度から文科3科類がすべて低下、理科3科類がすべて上昇と、文理で対照的な結果となった。合格者平均点も同様の状況がみられ、東大研究室は「2次試験の文科数学の難化、理科数学・物理の易化などが影響したかもしれない」と推察している。

 文科の合格者最低点の序列は「文二、文三、文一」。2018年度以前の文一の最低点がもっとも高いという様相は崩れ、文科3科類の得点差も小さくなっている。合格者平均点の序列は「文一、文二、文三」。最低点と同様に2019年度以降それまでの様相は崩れているが、直近3年は連続して文一がもっとも高くなっており、文一志望者全体のレベルが低下しているわけではないとみられるという。

 一方、理科の合格者最低点は、例年同様「理三、理一、理二」という序列から変化はなかった。合格者平均点も過去20年「理三、理一、理二」という序列が保たれている。合格者平均点は、前年度に理一と理二の差がやや縮まったが、2024年度は再び差がやや開いた。物理・化学選択者が多い理一・理三の点数が上昇し、化学・生物選択者も一定の割合を占める理二はほとんど上昇していないことから、物理の易化が得点差に影響したことも考えられるとしている。

 東京大学の一般選抜の配点は「共通テスト:2次試験=1:4」と、2次試験の占める割合が圧倒的に高い。2025年度は新課程入試となり、共通テストの科目に情報が加わるが、情報も踏まえた1,000点満点が従来と同様の110点に圧縮されるため、2次試験でしっかり得点できる実力が合格に不可欠であることに変わりはないという。

 東大研究室は、受験生に向けて、まずは共通テストで高得点を取れるレベルの基礎力を身に付けることが重要とし、2次試験で得点できる実力をつけるためにも下地となる基礎力が欠かせないとアドバイス。2024年度入試結果をもとに共通テスト得点率別に2次試験で必要な得点を算出して公表しており、共通テスト・2次試験で目標とする得点を見定めることも大切で、参考にしてほしいとしている。

《奥山直美》

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