中高生、家族や先生以外に進路を相談5.5%…はたらく部調査

 中高生向けキャリア探索サービス「はたらく部」を運営するRePlayceは2024年4月4日、全国の中高生を対象に実施した「学校生活・キャリア教育に関わる意識調査」の結果を公表した。家族や親戚、学校関係者以外の大人に進路を相談できる中高生は、5.5%という結果となった。

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学校生活・キャリア教育に関わる意識調査
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 中高生向けキャリア探索サービス「はたらく部」を運営するRePlayceは2024年4月4日、全国の中高生を対象に実施した「学校生活・キャリア教育に関わる意識調査」の結果を公表した。家族や親戚、学校関係者以外の大人に進路を相談できる中高生は、5.5%という結果となった。

 全国の中高生に調査を行ったところ、学校活動において十分に行われていないものは、「他校の学生同士の交流」32.4%が最多で、「職業見学、職業体験の機会」24.7%と続いた。もっと充実させてほしいと思う学校活動についての質問では、16.7%が職業見学や体験機会を求めていることが明らかになった。

 おもな進路相談相手は「自分の親」が74.7%でもっとも高く、ついで「学校の友人」41.2%、「学校の先生」34.0%。「家族や親戚、学校関係者以外の大人」は5.5%にとどまり、キャリア教育の相手が非常に限定的である実態が明らかになった。

 学校の先生への評価では、自分の進路、希望する職業、夢について知らない、わかっていないなど「ネガティブ」21.6%が、「ポジティブ」18.2%を上回る結果となった。はたらく部は、学校の先生だけに頼らないキャリア教育の機会が必要とされるものの、相談したい相手として「家族や親戚、学校関係者以外の大人」は6.9%となっており、学校外の社会人と対話する機会がある、相談できる相手がいることの認知も拡大していく必要性を訴えた。

 将来働くイメージを具体的に考えている学生は50%であったが、その取組み内容は「勉強」が18%であり、「将来・進路について考える」「自分に何ができるのかを考える」といった内省・自己分析をあげた人は3~4%程度にとどまった。

 また、将来やりたい仕事がある、取組みがある人では、将来に対する自信や肯定感や対人関係の積極性が総じて高くなる結果となった。このことから、はたらく部はキャリアの具体像があることで、学生生活に前向きな変化をもたらすと分析。中学生では、将来に対しての具体的な仕事像をもっている人は半数以下で、何をすればいいかわからない人も多いため、多くの職業の魅力に触れることで、キャリアに対する興味自体を底上げしていくことが必要だと述べている。

 高校生では、職業について考える機会が増え、具体的な仕事についての取組みも増していくが、同時に不安感も増加している。はたらく部は、具体的な取組みの一環として職場見学・職業体験の機会、第一線で活躍する社会人との交流が高校生のニーズにあうと分析している。

《いろは》

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