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ネットで感動が伝播、小学1年生の作文「ぼくとお父さんのおべんとうばこ」

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シナネン
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 朝日学生新聞社とシナネングループが開催した「第4回いつもありがとう作文コンクール」において、全国33,421点の応募から最優秀賞に輝いた広島市立中島小学校1年の片山悠貴徳(ゆきのり)君(7歳)の「ぼくとお父さんのおべんとうばこ」が、インターネット上でもたくさんの人たちの心をとらえている。

 ぼくとお父さんのおべんとうばこは、3年前に突然病気で亡くなったお父さんが愛用していた弁当箱を悠貴徳が使うようになり、貸してもらってありがとうという気持ちを綴った作文だ。

 朝日小学生新聞によると、11月29日に、朝日新聞ニュースサイト「asahi.com」の広島県のニュースコーナーに作文が載ると、当日だけで35,000回近くのアクセスがあったという。その後も日に20,000回以上アクセスがある日があり、地方ニュースとしては非常に大きな反響を呼んでいるという。まずは、その作文を読んでみてほしい。

最優秀賞・片山悠貴徳くんの作文
「ぼくとお父さんのおべんとうばこ」

 お父さんがびょうきでなくなってから三年、ぼくは小学一年生になりました。
 お父さんにほうこくがあります。きっとみてくれているとおもうけど、ぼくはお父さんのおべんとうばこをかりました。
 ぼくは、きのうのことをおもいだすたびにむねがドキドキします。
 ぼくのおべんとうばこと、おはしがあたって、すてきなおとがきこえました。きのうのおべんとうは、とくべつでした。まだ十じだというのに、おべんとうのことばかりかんがえてしまいました。
 なぜきのうのおべんとうがとくべつかというと、それはお父さんのおべんとうばこをはじめてつかったからです。お父さんがいなくなって、ぼくはとてもさみしくて、かなしかったです。
 お父さんのおしごとは、てんぷらやさんでした。お父さんのあげたてんぷらはせかい一おいしかったです。ぼくがたべにいくと、いつもこっそり、ぼくだけにぼくの大すきなエビのてんぷらをたくさんあげてくれました。そんなとき、ぼくはなんだかぼくだけがとくべつなきがして、とてもうれしかったです。あれからたくさんたべて、空手もがんばっているので、いままでつかっていたおべんとうばこではたりなくなってきました。
 「大きいおべんとうにしてほしい」とぼくがいうと、おかあさんがとだなのおくから、お父さんがいつもしごとのときにもっていっていたおべんとうばこを出してきてくれました。
 「ちょっとゆうくんには大きすぎるけど、たべられるかな」といいました。でも、ぼくはお父さんのおべんとうばこをつかわせてもらうことにしました。
 そして、あさからまちにまったおべんとうのじかん。ぼくはぜんぶたべることができました。たべたらなんだかお父さんみたいに、つよくてやさしい人になれたきがして、お父さんにあいたくなりました。いまおもいだしてもドキドキするくらいうれしくておいしいとくべつなおべんとうでした。
 もし、かみさまにおねがいができるなら、もう一どお父さんと、おかあさんとぼくといもうととみんなでくらしたいです。でもお父さんは、いつも空の上からぼくたちをみまもってくれています。
 お父さんがいなくて、さみしいけれど、ぼくがかぞくの中でただ一人の男の子だから、お父さんのかわりに、おかあさんといもうとをまもっていきます。お父さんのおべんとうばこでしっかりごはんをたべて、もっともっとつよくて、やさしい男の子になります。
 お父さん、おべんとうばこをかしてくれて、ありがとうございます。

(※ 主催者より許可を得て転載)

 同社によると、パソコンや携帯電話から短い文章を書き込んで、たくさんの人とやりとりができるTwitterも、この作文が広がった要因のひとつとしている。

 お母さんの恵津子さんが詰めるお弁当箱に、悠貴徳君はお父さんや家族への想いをぎっしり詰めているようだ。
《前田 有香》

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