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古川聡宇宙飛行士、宇宙で風船の割れ方や氷の溶け方を実験

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  • ガガーリン宇宙飛行士訓練センターで会見を行う古川宇宙飛行士 ガガーリン宇宙飛行士訓練センターで会見を行う古川宇宙飛行士
 毎回、宇宙から様々な実験結果を解説してくれる宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「おもしろ実験」。 これまで、いろいろな物の重心を調べる実験を無重力空間で行ったり、水と油を混ぜる実験を行うなど、野口宇宙飛行士や若田宇宙飛行士が「きぼう」実験棟から解説してきた。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、6月から国際宇宙ステーションに長期滞在予定の古川聡宇宙飛行士が「きぼう」実験棟で行う実験について、募集していたアイデアが選定されたと発表した。

 今回募集していたのは「宇宙医学にチャレンジ!」と「宇宙ふしぎ実験」で、前者は110件、後者は887件、総計997件のアイデア応募があった。そのなかから、下記の各10のテーマが決定した。

●宇宙医学にチャレンジ!実施テーマ
(1) ニュートラルポジション:微小重力空間では、地上と異なるような姿勢が楽だと言われていことから、全身の力を抜いた時の、宇宙での自然な姿勢を記録する。
(2)指ー指ドッキング :両手をゆっくり移動させ、顔の前で指先と指先を合わせる。地上では指同士を合わせられるが、微小重力で合うかどうか確認する。
(3)血圧測定 :上肢(上腕)と下肢(足首)の血圧を測定し、地上と微小重力での血圧値の差を比べる。
(4)体液シフトとサイズ変化:微小重力空間では、体液が上半身にシフトし顔が丸くなる(ムーンフェイス)などの現象がおきる。その変化を調べるために、頭部全周および下肢全周を記録する。足首、ふくらはぎ、太もも、へそ周り、胸囲、腕、首、頭の周囲径をメジャーで測定する。
(5)身長変化と腰痛:微小重力空間では、脊椎が伸びて身長が数cm伸びると言われている。身長と座高をメジャーで測定する。また、身長が伸びることで、腰痛も起きると言われており、宇宙で経験した腰痛を記録し、足上げテスト(下肢伸展テスト)を実施する。
(6)足底の皮膚:微小重力空間では、足での歩行で移動しないため足裏に負担がかからないことから足裏が柔らかくなると言われている。足裏を下方および側方から撮影し、指先で足裏を押した際の変化をみる。
(7)上下感覚:微小重力に慣れた以降、天井や床を認識する時間に変化が起きるのか計測する。
(8)眼振:体を回転すると目が回る現象が起きる。微小重力空間では、耳石が機能しないため視覚情報が重要な機能となるという仮説に基づき、眼振(体を回転させると起きる眼球の運動)が起きずらいかかどうかを実験する。体の回転後に、眼球の運動を映像で記録する。
(9)宇宙酔い:宇宙酔いについて、長期滞在期間中での変化を記録する。
(10)ライトフラッシュ:宇宙放射線が視神経に当たった際に見るといわれる光について、経験した日時、その時の色を記録する。

●宇宙ふしぎ実験 実施テーマ
(1)バネの挙動:バネや数種おもりをつけて振動を与え、バネの挙動を観察する。
(2)スリンキーによる波の観察:スリンキーで縦波、横波をつくり、微小重力での波を観察する。また、地上での階段で動きを再現する。
(3)風船の挙動:風船の飛行や割った際の様子を観察する。
(4)ヨーヨー:ヨーヨーを床面に対して90度、45度など様々な角度で回す。
(5)シャボン玉:シャボン玉を飛ばして、膨らむ様子や割れる様子などを観察する。
(6)折り紙:折り紙で鶴やコマを作り、飛ばしてみる。
(7)宇宙でパチパチ、静電気?:髪に静電気をおこし、その様子を観察する。
(8)氷解:氷が微小重力空間でどのように溶けるかを観察する。
(9)宇宙うず巻き:シリンジの水を吸引し、水の引き込まれ方を調べる。
(10)ゴムにおもりをつけて飛ばす:ゴムの一端に重りをつけて、飛ばすとどうなるか観察する。


 なお、JAXAでは古川宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船の打上げ、ISSへの入室の模様をライブ中継する予定。この映像を配信してもらえる配信協力先を募集している。公募期間は27日まで。

風船の割れ方や氷の溶け方を宇宙で実験……古川聡宇宙飛行士

《編集部@RBB TODAY》

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