ニキビに悩む中高生52.2%、病院での治療経験があるのは21.6%

 ニキビの疾患啓発に取り組むガルデルマと塩野義製薬は10月25日、中高生と中高生の子どもをもつ母親を対象に実施した「ニキビに関する意識調査」の結果を公開した。

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 ニキビの疾患啓発に取り組むガルデルマと塩野義製薬は10月25日、中高生と中高生の子どもをもつ母親を対象に実施した「ニキビに関する意識調査」の結果を公開した。

 同調査の回答者は、全国の中高生930名、母親1,000名。8月12日〜26日に、インターネットによるアンケートを実施。今回の調査対象は、血縁・同居の関係を持たない中高生と母親であり、中高生一般の意識と、中高生の子どもをもつ母親一般の意識を比較した結果となっている。

 ニキビにより「恥ずかしい」「自信が持てない」と感じている子どもはいずれも35%以上で、母親の想像よりも約2倍も多い結果となった。さらに、母親の54.2%が子どものニキビについて「特に心配はない」と思っていることがわかった。

 ニキビについて「悩んでいる」と回答した子どもの割合は52.2%で、重症度分類でみると、「重症」がもっとも高く87.6%だったが、軽症のニキビであっても約半数がニキビに悩んでいることが伺える。

 また、ニキビにより「嫌な思い・経験がある」子どもは14%。具体的には「ニキビの数を数えられた」「顔を洗っているのかと馬鹿にされた」「高校受験の面接の際、良くない印象を持たれないか心配だった」「ニキビ女などとあだ名をつけられた」「汚い、とからかわれたりした」などという回答が挙げられている。

 ニキビが原因で過去にいじめられたり、現在いじめられている子どもは、今回の調査対象930人中21人(2.3%)だったが、子どもがニキビでいじめられた経験があることを認知している母親は0.4%だった。今回の調査対象は、子どもと母親は親子関係はないが、ニキビが原因で子どもが悩んでいることを母親が把握できていない状況が示唆される結果となった。

 病院でのニキビ治療の認知は子ども83.7%、母親92.2%と、ともに8割以上だったが、実際に母親が子どもに勧める主なニキビケアは、洗顔、ニキビ用化粧品、生活習慣の改善(食事・睡眠)となっている。病院でニキビ治療を受けるタイミングについては、子ども・母親ともに「赤いニキビがひどくなったら」がもっとも多く、特に子どもは「ニキビ痕が目立ったら」という回答が19%で、重症化してから治療を受ける患者の行動が浮き彫りになった。

 また、病院での治療について、未受診の子どもの半数が「お金がかかるので、親に言い出しにくい」と回答。さらに病院でのニキビ治療の経験については、24.1%が「行ったことはないが、行きたいと思っている」と答えている。

 ニキビの治療を受けたことがある・現在も行っている人は子ども21.6%、母親(子どものニキビ治療のため、病院に行ったことがある・現在も行っている人)24.0%だった。皮膚科でニキビ治療の経験がある人の中で、症状が「改善した」と回答したのは子ども55.6%、母親31.9%で、ほかの対処法と比較して高い比率となった。また、治療を受けた感想として「早く治った」「肌がきれいになった」などの症状改善のほか、子ども・母親ともに「医師からのアドバイス」を高く評価しているという。
《前田 有香》

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