消費者庁「食品と放射能Q&A」改訂…乳児用食品の表示基準など

 消費者庁は8月31日、「食品と放射能Q&A」を改訂し、ホームページで公表した。主な変更点として、乳児用食品の表示基準や山菜の放射性物質検査結果の状況などが盛り込まれている。

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乳児用食品の表示基準 表示例
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 消費者庁は8月31日、「食品と放射能Q&A」を改訂し、ホームページで公表した。主な変更点として、乳児用食品の表示基準や山菜の放射性物質検査結果の状況などが盛り込まれている。

 同庁では、食品の安全と放射能に関し、消費者が疑問や不安に思っていることを分かりやすく説明する資料として「食品と放射能Q&A」を作成している。

 2012年4月より、食品中の放射性物質の新しい基準値が4つの食品区分に設定された。4つの食品区分のうち「乳児用食品」についての表示基準を策定したことなど、最新の現状を踏まえて改訂を行ったという。

 乳児用食品の表示基準について、2012年4月1日から施行された食品中の放射性セシウムの基準値では、1歳未満の乳児用食品に一般食品より低い基準値である1キログラムあたり50ベクレルが適用されている(一般食品は、1キログラムあたり100ベクレル)。しかし、外見上、乳児用食品の規格基準が適用される商品かどうか判別しにくいため、どちらの基準値が適用される商品であるか、表示基準を策定した。

 具体的には、乳児用食品の規格基準が適用される食品に、その旨を表示することとなった。また、乳児用食品であると容易に判別できる粉ミルクは、乳児用規格適用食品である旨の表示を省略することができる。

 山菜について、2012年8月1日現在では、一部の山菜について、福島県の一部地域、茨城県の一部地域、栃木県の一部地域、千葉県の一部地域、宮城県の一部地域、および岩手県の一部地域において、出荷制限の指示が出されている。出荷制限や出荷自粛の情報は県のホームページで公表されている。これらの地域では、山菜を採取することを控えてほしいと注意を呼びかけている。
《工藤めぐみ》

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