「東北バイオ教育プロジェクト」2012年度参加校決定…福島県は引続き募集

 協和発酵キリンと全国で先端科学教育を手掛けるリバネスは、2012年9月より東北地域の高校において今後のバイオ産業を担う次世代を育成する「東北バイオ教育プロジェクト」をスタートした。「復興応援キリン絆プロジェクト」の一環だ。

教育ICT 学校・塾・予備校
「東北バイオ教育プロジェクト」
  • 「東北バイオ教育プロジェクト」
  • 「復興応援 キリン絆プロジェクト」
 協和発酵キリンと全国で先端科学教育を手掛けるリバネスは、2012年9月より東北地域の高校において今後のバイオ産業を担う次世代を育成する「東北バイオ教育プロジェクト」をスタートした。「復興応援キリン絆プロジェクト」の一環だ。

 同プロジェクトは、2012年より2年にわたり実施される。バイオ分野を対象としたテーマについて、8月より岩手県・宮城県・福島県の高校からバイオ教育指定校を募集しており、9月20日に岩手県立高田高等学校と宮城県水産高等学校の参加が決定した。福島県は該当校なしとなっており、10月末日まで引き続きテーマを募集している。各県で指定テーマが異なっており、福島県は昆虫類に関する研究テーマとなっている。

 プロジェクトの目的は、高校生が自ら研究テーマを決めて取り組み、調べ、考え、結果から考察を導きだす本格的な研究活動を実践したい学校を支援するもの。将来にわたり、産業や研究を担う人材を輩出するためのプラットフォームを作るという点で、一過性の体験授業などとは異なる。今後、参加校においては、生徒自身が研究テーマを掘り下げ、実験計画を策定し、未知の研究課題に挑む研究型実験教室(Research Based Education)を展開することとなる。参加校間の研究ネットワーク作りに加え、参加校と大学等の研究機関とのネットワーク作りも同社が応援し、自らの研究を世の中にアウトプットするまでの一連のプログラムを実践していく。

 同社はプロジェクトを通じて、教育現場にバイオ研究のノウハウを移転し、参加校において自立的な研究が推進されるしくみ作りに貢献することを目指す。また、バイオ研究の意義と面白さを知るだけにとどまらず、東北の未来に新しい視点で夢や希望・目標を抱くきっかけ作りに寄与したいとの考えを示している。

 「復興応援 キリン絆プロジェクト」では、卓球教室や理科教室を開くなど、復興支援の継続的な展開を目指している。
  
◆「東北バイオ教育プロジェクト」2012年度参加校
[岩手県]岩手県立高田高等学校/テーマ名:津波の被害を受けた土壌調査と微生物叢の調査
[宮城県]宮城県水産高等学校/テーマ名:水産発酵調味料に関与する微生物の性状に関する研究
[福島県]該当校なし ※引き続き、10月末日まで、テーマを募集。
《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top