大学卒業後、12万8千人が正規雇用に就かず…文科省調べ

 文部科学省は12月21日、2012年度学校基本調査(確定値)を公表した。大学を卒業して安定的な雇用に就いていない者は12万8千人にのぼり、大学卒業者の22.9%を占めることが明らかになった。

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大学卒業者の状況別比率
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 文部科学省は12月21日、2012年度学校基本調査(確定値)を公表した。大学を卒業して安定的な雇用に就いていない者は12万8千人にのぼり、大学卒業者の22.9%を占めることが明らかになった。

 同調査は、学校に関する基本的事項を明らかにすることを目的として、1948年度より毎年実施している。2012年5月1日時点の幼稚園、小中高校、大学、専門学校などの各種学校と市町村教育委員会を対象に、学校数や在学者数、卒業後の進路状況について調べた。

 大学の学校数は国立86校、公立92校、私立605校の計783校で、前年度より3校増加。大学の在学者は287万6千人で、前年度より1万7千人減少。大学全体、学部学生、大学院生いずれも長期的に見て増加傾向にあったが、2011年度に過去最高となり、今年度は減少した。

 卒業者を状況別にみると、「大学院等への進学者」11.8%、「就職者」63.9%、「臨床研修医」1.6%、「専修学校・外国の学校等入学者」2.0%、「一時的な仕事に就いた者」3.5%、「その他」15.5%、「不詳・死亡の者」1.8%であった。

 大学卒業者の「就職者」のうち「正規の職員等でない者」「一時的な仕事に就いた者」「進学も就職もしていない者」を合算すると、12万8千人となり、卒業者全体の22.9%を占める。
《工藤めぐみ》

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