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【NEE2013】触れるデジタル地球儀、1時間ごとの雲の表示も可能に

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Tangible Earthのデモ
  • Tangible Earthのデモ
  • エルニーニョの発生
  • アジア、中東の雲の様子
  • 雲の動きや天候などはWNIより1時間ごとのデータを受け取り表示できる
  • 昼と夜の境目を確認
  • イギリスあたりが夜明け
 6月6日に開幕したNew Education Expo 2013(NEE)では、最新の教材や教具が各社ブースにて紹介されている。電子黒板やデジタル教科書など、小中学校向けの製品やソリューションの展示が多い中、JVCケンウッドが展示していた触れる地球儀「Tangible Earth」が注目を集めていた。

 Tangible Earthは、表面がタッチセンサーとなった球面ディスプレイに、地球の衛星写真などを表示する地球儀型ディスプレイとタブレット端末で構成される。地球儀の回転や停止は、球面をなでたりタップしたりすることで行うことができる。同製品は、この夏から市販を開始する予定だという。

 実は、これとほぼ同じものが日本科学未来館にある。サイズはもっと大きいものだが、小型化(直径80cm)された今回展示のTangible Earthのほうが、球面での画面表示は鮮明だという。小さくなったとはいえ、本体が400万円以上となる予定で、現状での用途は博物館での展示用や企業向け(ショールームやエントランスホールなどに設置)がメインだと担当者は話す。ただ、大学などの研究機関では、研究成果を学会や国際会議でプレゼンテーションする際に活用したいといった要望も多いようだ。

 表示できるコンテンツは、基本的な地形図、天気図、海流やジェット気流、海面温度、大気汚染や渡り鳥のルートなど100以上が用意されている。天気図や雲のデータは、ウェザーニュース社からのデータによって1時間ごとのリアルタイム表示もできる。しかし、すでに各方面の研究者からは、自分の持っているデータやシミュレーションデータを表示させたいという要望が寄せられているようで、今年度内を目安に、任意データを扱えるフォーマットやAPIの公開などを検討しているそうだ。

 Tangible Earthの特徴は、子どもたちが立体的な地球に触れることができるという点と、デジタルだからこそ可能なリアルタイムの天気図や温暖化のシミュレーションなどの表示が可能だということ。デジタル教材の登場で飛躍的に向上した地図・地理を学ぶ環境が、「触れる」という気球儀本来の特徴をいかしたTangible Earthの登場でさらなる充実化につながるだろう。
《中尾真二》

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