熱中症入院患者数が3日で115名と急増、下村文部科学大臣も学校現場に注意促す

 厚生労働省の発表によると、7月8日から10日までの3日間に報告された熱中症入院患者数は115名と梅雨明け後の3日間急増している。また、62名中12名は20歳以下であることも明らかになっており、注意が必要だ。

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報告された熱中症入院患者数(7月10日)
  • 報告された熱中症入院患者数(7月10日)
  • 熱中症年齢別入院患者数(7月10日)
  • 入院患者の75%が男性、発生場所は38%とが屋内という結果に(7月10日)
  • 重症度分類、運動の有無などについての回答(7月10日)
 厚生労働省の発表によると、7月8日から10日までの3日間に報告された熱中症入院患者数は115名と梅雨明け後の3日間急増している。また、115名中12名は20歳以下であることも明らかになっており、学校や教育現場などでの注意が必要だ。

 厚労省がまとめている熱中症関連情報「熱中症入院患者等即時発生状況(7月8日~7月10日)」によると、報告された熱中症入院患者数が1名だった7月7日に比べ、8日は27名、9日は35名、10日は53名と急増している。

 10日の入院患者数を見ると、60%の入院患者が運動をしており、入院患者の47%が重症と診断されている。また、入院患者の38%が屋内で熱中症になったことが明らかになっており、日中の屋外での運動はもちろん屋内での熱中症の可能性や、重症になる前の対策などが必要だろう。

 9日に行われた会見で下村博文文部科学大臣も熱中症対策についてコメント。「暑い中忍耐で勉強させる」または「精神論で外で運動させる」という発想から脱却する必要性を説明し、熱中症に対して子どもの健康という視点から各学校現場が柔軟に対応するよう呼びかけた。また、「少なくとも学校現場で、教師の指導下における熱中症が起こらないよう十二分に配慮してほしい」と改めて注意を促した。

《湯浅大資》

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