日本人学生は「就社」、アジアトップ校学生は「就職」意識が高い

 就職活動で、日本人学生はどの会社に入るかを重視する「就社」意識が高く、アジアトップ校学生はどの「仕事」をするのかを重視する「就職」意識が高いことが、リンクアンドモチベーションが9月3日に発表した「アジアトップ校学生モチベーション調査」より明らかになった。

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就職活動時に重視するもの
  • 就職活動時に重視するもの
  • 上司に求める要素
  • キャリアプランの有無
  • キャリアパスのイメージ
 就職活動で、日本人学生はどの会社に入るかを重視する「就社」意識が高く、アジアトップ校学生はどの「仕事」をするのかを重視する「就職」意識が高いことが、リンクアンドモチベーションが9月3日に発表した「アジアトップ校学生モチベーション調査」より明らかになった。

 就職する際に企業に求める要素を8項目に分類し、それぞれの重要度を5点満点で集計したところ、日本人学生は「事業内容」や「理念戦略」を重視しているのに対し、アジアトップ校学生は「仕事内容」や「制度待遇」を重視している。日本人学生がどの「会社」に入るかを重視するのとは異なり、アジアトップ校学生はどの「仕事」をするのかを重視する傾向がみられる。つまり、日本人学生は「就社」意識が高く、アジアトップ校学生は文字通りの「就職」意識が高いと言える。

 上司のどのような行動がモチベーションを高めるかを8項目に分類し、それぞれの重要度を5点満点で集計したところ、全体的に日本人学生の方が高くなっているが、「キャリア提示」についてのみアジアトップ校学生の方が高い結果となった。「特徴理解」や「課題把握」で差が大きくなっていることから、日本人学生は、上司に面倒を見てもらうという意識が高いようだ。

 キャリアプランについて、アジアトップ校学生は「明確な目標がある」67.3%と「漠然とした目標がある」24.4%の計91.7%が何らかの目標を持っている。また、望ましいキャリアパスのイメージは、「複数の会社に勤める」が42.7%ともっとも多く、次いで「1つの会社に長く勤める」36.0%、「将来的に独立する」19.0%、「その他」2.4%となった。

 アジアトップ校学生モチベーション調査は、アジアトップ校学生の就労観・キャリア意識を明らかにするため、採用直結型インターンシップ「Asian Job Express (=AJE)」の参加学生を対象に実施。中国(清華大学、北京理工大学、北京外国語大学、西安交通大学、上海外国語大学、西南財経大学)、香港(香港大学、香港中文大学、香港科技大学)、インドネシア(バンドン工科大学、インドネシア大学、ガジャ・マダ大学)、シンガポール(シンガポール国立大学、南洋理工大学)、ベトナム(ベトナム国家大学、貿易大学、国民経済大学)より254名の回答を得た。調査期間は、2013年3月1日~3月18日。
《工藤めぐみ》

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