小学校高学年3人に1人がスマホ所有、半数が「ない生活考えられない」

 小学校高学年の3人に1人がスマートフォンを所有していることが、デジタルアーツによる「未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」から明らかになった。約半数の子どもは「携帯電話・スマートフォンのない生活が考えられない」と回答した。

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スマートフォン使用有無と今後の使用意向(親子)
  • スマートフォン使用有無と今後の使用意向(親子)
  • スマートフォン使用有無と今後の使用意向(小学生)
  • スマートフォン使用有無と今後の使用意向(中学生)
  • スマートフォン使用有無と今後の使用意向(高校生)
  • フィルタリング使用状況(子ども全体)
  • 1日あたり使用時間
  • 1日の使用時間帯
  • ない生活が考えられるか
 小学校高学年の3人に1人がスマートフォンを所有していることが、デジタルアーツによる「未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」から明らかになった。約半数の子どもは「携帯電話・スマートフォンのない生活が考えられない」と回答した。

 調査は2月17、18日、携帯電話・スマートフォンを持つ小学4年生から高校生の男女618人、未就学児から高校生の子どもを末子に持つ保護者624人を対象にインターネットで実施した。

 スマートフォンを使用している未成年者は60.4%。使用者の割合は年々増加傾向にあり、2011年11月の14.4%からは4倍以上という急激な伸びをみせた。小学生(4~6年)のスマートフォン使用割合は37.9%。2011年11月の6.6%との比較では、6倍近い急増ぶりとなった。

 このほか、スマートフォン使用割合は、中学生が55.3%、高校生が87.9%。女子高校生に限っては95.1%に上り、中高生に広くスマートフォンが行き渡っている実態が浮き彫りとなった。

 一方、フィルタリングの使用状況は小・中・高の各層で減少傾向にある。子ども全体で「現在使っている」という回答は、2011年11月の40.6%から30.9%へと約10ポイントのダウン。「一度も使ったことがない」が26.5%を占めたほか、「使っているかわからない」(21.7%)や「以前は使っていたが、現在材は使っていない」(12.8%)も一定の割合を示した。

 1日あたりの使用時間は、小学生の7割以上、中学生の5割以上が「1時間未満」だったのに対し、高校生は「3~6時間」がもっとも多く3割以上を占めた。スマートフォン所有者は長時間使用する傾向が顕著で、所有しない子どもの9割が「1時間未満」だったのに対し、所有する子どもは「1~3時間未満」が38.1%、「3~6時間未満」が22.8%に上った。

 また、高校生やスマートフォン所有者は、起床から就寝まで長時間にわたって使う傾向にあり、特に夕方から夜の時間帯の使用比率が高い実態にあった。

 また、子ども全体の半数に上る53.8%が「携帯電話・スマートフォンのない生活が考えられない」と回答。特に女子高校生(70.9%)、男子中学生(65.0%)、女子中学生(63.1%)で高い割合を示した。スマートフォン所有者と非所有者との比較では、所有者が非所有者の1.4倍となる62.7%だった。

 使用による感情変化では、男子高校生の42.7%、女子高校生の58.3%、スマートフォン所有者の38.3%が「インターネットを始めてから気分が落ち込んだり、自分が嫌になることがある」と回答。「インターネットをやめようと思ってもやめられずに苦しい思いをしたことがある」という回答も、子ども全体で21.5%、女子高校生では39.8%に上った。
《奥山直美》

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