ソーシャルメディア過半数が利用、若者中心に拡大…総務省調査

 総務省は4月15日、「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の速報を公表した。ソーシャルメディアの利用が過半数を超え、幅広い年齢層で増加傾向がみられた。特に若者では、平均利用時間が前年の2倍に増えていた。

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主なメディアの平均利用時間(平日)
  • 主なメディアの平均利用時間(平日)
  • 主なメディアの平均利用時間と行為者率(休日)
  • コミュニケーション系メディアの平均利用時間(平日)
  • コミュニケーション系メディアの平均利用時間と行為者率(休日)
  • ソーシャルメディアの利用率(全体)
  • ソーシャルメディアの利用率(サービスごと)
  • スマートフォン・フィーチャーフォン・タブレットの利用率
 総務省は4月15日、「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の速報を公表した。ソーシャルメディアの利用が過半数を超え、幅広い年齢層で増加傾向がみられた。特に若者では、平均利用時間が前年の2倍に増えていた。

 調査は2013年11~12月、全国125地点の13~69歳1,500人を対象に実施。日記式調査とアンケート調査を併行して行った。

 主なメディアの平日の平均利用時間は、テレビ(リアルタイム)視聴168.3分、ネット利用77.9分、新聞閲読11.8分、ラジオ聴取15.9分。前年より増加したのは、ネット利用時間だけだった。テレビの視聴時間は、10~20代に変化はなく、40~50代の減少が目立った。

 平日に各メディアを利用した人の割合では、10~30代でネット利用者がテレビ視聴者を上回り、前年より年齢層が拡大した。

 平日のコミュニケーション手段ごとの平均利用時間は、全体ではメールがもっとも長い26.0分、次いでソーシャルメディア15.5分。若年層では、ソーシャルメディアの平均利用時間が10代48.1分、20代45.1分と、前年より2倍に増加。若者のコミュニケーション手段が、メールからソーシャルメディアへ移行している実態が浮き彫りとなった。

 若年層は、平日よりも休日にソーシャルメディアを多く利用する傾向がみられ、10代では平日48.1分に対し、休日は78.3分と、30分ほど長かった。全体では、30代以上の休日メール利用時間が短いことも影響し、休日の平均利用時間がソーシャルメディア(20.7分)とメール(20.9分)が拮抗していた。

 ソーシャルメディアの利用率は57.1%。20代91.0%、30代80.8%、10代76.3%、40代60.5%など、幅広い層で利用が広がっていた。サービス別では、「LINE」の利用率が前年の20.3%から44.0%へと倍増。このほか、「Google+」(27.3%)、「Facebook」(26.1%)などの利用率も高かった。YouTubeやニコニコ動画などのオンデマンド型動画共有サービスの利用率も52.8%と過半数を超えた。

 スマートフォンの利用率は52.8%で、前年より約20ポイント増加。20代では87.9%に達したほか、40代では40ポイント、10代と30代でも30ポイント伸びた。一方、60代の利用率は8.7%にとどまった。タブレットの利用率は15.4%で、30代から50代で前年より10ポイントの増加がみられた。
《奥山直美》

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