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小学生のタブレット学習、学習成果の保存に9割以上が「よい」

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タブレットは私にとって
  • タブレットは私にとって
  • タブレットに入れた情報は私にとって
  • 保存・所有についてのアンケート結果
  • 研究の全体像(仮の仮説)
  • 仲間の意見をタブレットで整理、編集している様子
 ベネッセ教育総合研究所は5月7日、タブレットを用いて公立小学校で実施した実証研究の分析結果を公表した。タブレットを有効な勉強道具と認識する児童が多く、学習成果が保存できることを9割以上が肯定的にとらえていた。一方、所有感については6割以上が否定的だった。

 実証研究は2月26日~3月7日、東京都世田谷区立砧南小学校の6年3組で実施。1人1台のタブレット環境として、32台のiPadを使用し、意見やアイデアを出し合う協働学習などで活用した。

 授業後のアンケートによると、「タブレットは私にとって( )だ」という質問で、かっこ内に入る言葉を答えてもらったところ、「勉強の道具」(23%)がもっとも多かった。「大切なもの」(19%)、「見返す・振り返る(ノート)」(10%)、「勉強をやる気に・楽しく」(10%)なども上位に並び、タブレットを勉強に有効活用できる道具と認識している児童が多かった。

 一方、「遊ぶためのもの」「単なる機械」「集中しにくい」など、タブレットに対してネガディブな意見もあった。

 「タブレットに入れた情報は私にとって( )だ」という項目に対しては、「大切な情報」「みんなの意見を見られる大切なもの」など、「大切」という言葉が入った回答が45%に上った。「思い出」(16%)、「達成感・学力」(6%)、「きれいに整理・保存できる」(6%)など、ポジティブな回答が9割以上を占めた。

 ただ、「持ち帰れない」という回答も6%あった。タブレットが学校での使用に限定されているため、家庭に持ち帰れないことを残念に考える児童もいたという。

 「みんなでつくった『まとめ』が最終的に自分のタブレットに送られてきて保存できることはよい」という問いに対しては、58%が「とてもそう思う」、35%が「まあそう思う」と回答。9割以上の児童が、タブレットへの保存を肯定的にとらえていた。

 その反面、「みんなでつくった『まとめ』は『自分のものだ』という感じがする」に対しては、「とてもそう思う」(13%)、「まあそう思う」(23%)、「あまり思わない」(45%)、「全く思わない」(19%)と回答にばらつきがあった。所有感(知識の蓄積)については、6割以上が否定的であるという結果になった。

 「自分の意見や作品などが他人のタブレットに保管されるとうれしい」という項目については、肯定派6割、否定派4割と、意見がわかれた。

 同研究所では、所有に対する意識の違いについて、さらにくわしい分析をしていくという。
《奥山直美》

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